アストンマーチン、クラッシュ続発が今後のマシン開発を遅らせる「スペアパーツが少なくなってきている」
アストンマーチンF1のマイク・クラック代表は、F1オーストラリアGPでの“悪夢”のような週末によってマシン開発計画を危うくする可能性があると認めている。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
アストンマーチンのマイク・クラック代表は、F1オーストラリアGPでの悲惨な結果が今後のマシン開発の計画を危うくするかもしれないと認めている。
オーストラリアGPでは、セバスチャン・ベッテルにフリー走行1回目でパワーユニット(PU)トラブルが発生。さらにベッテルはフリー走行3回目と決勝レースの両方で激しくクラッシュを喫した。
チームメイトのランス・ストロールもFP3でクラッシュを喫し、予選ではニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)に絡んでマシンを再び破壊。決勝では12位でレースを終え、またもポイント圏外となった。
アルボンが10位入賞を果たしたことで、ウイリアムズはコンストラクターズランキング9番手に浮上。アストンマーチンはノーポイントでランキング最下位に沈んでいる。
レース後、オーストラリアからファクトリーがあるイギリス・シルバーストンに向けて、チームは再度使用可能なボディワークやサスペンション部品をパッキング。そしてイタリア・イモラで行なわれる第4戦エミリア・ロマーニャGPに向けて現行仕様のパーツのストックを確保すべく、これから製造すべきモノを算出した。
チームは第4戦以降に予定されていたアップデートをまだ実施したいと考えているが、ファクトリーの製造リソースは、新パーツを作るよりもパーツ交換やストックの補充に集中させる必要がある。
「マシンへのダメージが大きく、非常に難しい週末だった」とクラックは言う。
「金曜日の時点から厳しい週末は始まっていた。PUに小さな問題があって、それを交換しなければならなかった」
「それであまり時間がなくなってしまった。見ての通り、コース上でのインシデントは誰の目にも確かで、そのために多くの作業を要した」
「ここ(オーストラリア)に着いたときには、もう少しマシになるだろうと思っていたんだけどね」
Sebastian Vettel, Aston Martin AMR22
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
「でも、今回はそれをあまり発揮できなかった。初日の終わりには、余裕がないほどに混乱していたからだ」
「レース終盤は、まだ入賞できる位置にいたと思うが、結局はそうならなかった。全体的には、かなり残念な結果に終わったと言わざるを得ない」
「スペアパーツが少なくなってきているので、今あるものをすべて集める必要がある。そのた対策が必要なんだ」
オーストラリアGPでのクラッシュが今後のアップデート投入を妨げることに繋がるかと尋ねられたクラックは、その可能性を認めた。
「インシデントの数、破損したウイングやフロントサスペンションの数は、みんなご存知の通りだ」
「イモラに持っていくべき数はすぐに試算できる。実際に答えはイエスだ」
「マシン開発をするためのキャパシティはあるのか、それともスペアを作るためにキャパシティを割く必要があるのか?……この話し合いは今も続いている」
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