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決勝レースにどんな影響を与える? F1フランスGPのピットレーン速度制限区域が大会直前に変更

FIAは、F1フランスGPの直前にポール・リカールのピットレーン速度制限区域を変更。この変更はレース展開にも影響を与える可能性がある。

George Russell, Mercedes W13

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 ポール・リカール・サーキットでまもなく開催されるF1フランスGP。このレースに向けては、当初設けられていたピットレーンの速度制限区域がFIAによって変更されるという一幕があった。

 例年、ポール・リカールのピットレーンの速度制限(時速60km)区域はF1チームのガレージを全て通り過ぎたところで終了するような形となっており、各ドライバーはスタート/フィニッシュライン近くで速度リミッターを解除して加速することができていた。ただし、ピットレーン自体は速度制限区域が終わった後も続いており、F1チームが使用していないピットビルをマシンが全開で駆け抜けるような構成となっていた。

 FIAはレースウィークの木曜日にコース視察を実施し、レースディレクターのエドゥアルド・フレイタスとニールス・ウィティヒはこの構成が危険であると判断した。というのも、リミッターを解除して加速した際にコントロールを失ってしまうと、ガレージに接触したりその他のコース関係者に危害が及ぶ可能性があるからだ。

 そのためFIAは、ピットレーンの速度制限区域を実際のピットレーン出口まで延長することに決定した。

 この変更によって、レースにはいくつかの影響が及ぶこととなる。まず、ピットストップによるロスタイムが3.5秒から4秒ほど増えると予想される。これにより、各チームが木曜までに立てていたレース戦略の計算が狂ってしまう。ピットインのロスタイムが増えたことで、1ストップ作戦などに変更した可能性もある。

 また、速度制限区域が長くなることで、ピットアウトして本コースに合流する際の速度が落ちることになる。これにより、ピットアウトしたマシンがターン1に向けてライバルからポジションを守ることは難しくなる。また本コースを走るドライバーによっても、遅いマシンがピットから出てくることでより危険を感じるかもしれない。

 これに関して、フレイタスは土曜日にレースディレクターズノートを更新し、ピットレーン出口には車両のピットアウトを知らせる矢印のデジタル標識を設置すると発表。本コースを走るドライバーがより早い段階でピットアウト車両に気付けるように、という配慮のようだ。

ピットレーン出口のディスプレイ

ピットレーン出口のディスプレイ

Photo by: FIA

 レースディレクターズノートにはこう記されている。

「ピット出口(ドライバーから見て右側)のピットウォールにはデジタルパネルが設置される。ピットレーンから出る車両があるたびに、パネルには左向きの矢印が表示され、コース上のドライバーにピットレーンを出る車両の存在を知らせる」

 金曜日に行なわれたブリーフィングでは他にも、安全に関する議論が交わされたという。それが、いわゆる“ソーセージ縁石”の是非についてだ。

 特にこの問題について声高に発言したのがアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルで、彼はジュニアカテゴリーのドライバーがソーセージ縁石に乗り上げたことで負傷した例があること、そしてコースにある白線がトラックリミット遵守における十分な抑止力になっていることを指摘した。

 FIAは当初、どちらにせよポルシェのサポートレースではソーセージ縁石が必要であると説明していたが、一夜検討した結果、フレイタスは「ターン5とターン15にあるコースと隣接した抑止力(ソーセージ縁石)は撤去された」と発表した。

 また前述のブリーフィングでは、F1ドライバーの選手会組織であるGDPAの要請により、最近のレースでペナルティを科された事象などに対する検証も行なわれた。

 検証された事象のひとつが、カナダGPでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)へのブロックでペナルティを受けたことについて。ブリーフィングの会場ではその時のリプレイも再生されたが、アロンソがストレート上で蛇行を繰り返しているのは明らかだったためか、会場からは笑いも起こったという。このペナルティ裁定の是非を問う非公式の投票では、アロンソと彼のチームメイトであるエステバン・オコンを除いた全員が、裁定に「イエス」との意思表示をしたようだ。

 またドライバーの大多数は、オーストリアGPでセルジオ・ペレス(レッドブル)をコース外に追いやったジョージ・ラッセル(メルセデス)はペナルティを与えられるべきだと考えており、同じレースでベッテルと接触したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)にも同様にペナルティが適当だと考えている。なお、この一件に関してはアルボン自身も自らの非を認めている。

 またチーム代表によるミーティングでは、オーストリアGPでのアロンソが、ピットアウト後に右フロントタイヤが正しく装着されていない状態で走行を続けたにもかかわらず、ペナルティを受けなかったことが話題にあがった。これについては、チームやドライバーがホイールの緩みを疑った場合は直ちに車両を停止させるというルールを厳格化するべき、という意見で一致した。

 
 
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