ミスを誘発? 角田裕毅、F1マイアミGPピット入り口のシケインは「かなりタイト」
アルファタウリの角田裕毅を始めF1ドライバーたちは、マイアミGPのピット入り口に設置されたシケインが決勝レースでさらなる難関になると考えているようだ。
写真:: Adam Cooper
初開催を迎えるF1第5戦マイアミGP。舞台となるマイアミ・インターナショナル・オートドロームでは、ピット入り口に設置されたシケインが決勝レースではミスを誘発する難関になるかもしれないとF1ドライバーたちは考えている。
この左・右のシケインは、最終コーナー手前のターン18のアウト側から続くピットエントリーレーンの奥手に設置されている。
当初は80km/hのピットレーンの速度制限は、シケイン終わり、つまりピットレーンの始まりから適用される予定だった。しかし、レースディレクターのニールス・ウィティヒがコースチェックを行なった結果、安全上の理由からシケインより手前から速度制限が適用されることとなった。ドライバーがスピードを十分に落としてからシケインに入るように促すためだ。
ドライバーがトラックウォークを行なう現地5月5日(木)の午後の時点ではホワイトラインや速度標識は未設置だったものの、その夜にラインが引かれ、翌6日(金)の朝には標識が設置された。
しかし速度は制限されているものの、ピットでのタイムロスを削ろうとするあまりシケインの縁石にマシンが乗り上げ、ピットレーンの壁に突き刺さる……といった厄介な状況になる可能性もある。
「タイトだけど、どれだけカットできるかにもよるね」とアルファタウリのピエール・ガスリーは言う。
「僕はシミュレータで練習したけど、僕らはトラックリミットを雑に扱うのではなく、トラックリミットを最大限活用しようとしていた。そうすればもっと簡単だ」
「もしどのホワイトラインも超えちゃいけないのなら、かなり厳しいチャレンジになるね」
ガスリーのチームメイトである角田裕毅は、ホワイトラインよりもリミットが把握しやすいため、ピットレーンのシケインに縁石があることを歓迎している。
「僕は気に入っています。ホワイトラインだけあるよりも良いと言えますね」
「一貫性やより公平にするという点でも、僕は良いことだと思います」
「もちろん、縁石に乗りすぎると、跳ね返されてしまい、ホワイトラインを越えてしまいます。それでペナルティを受けることになります」
「僕としては良いことだと思います。とてもタイトですが、とにかくスピードを落とす必要があります。このシケインはとても良いと思いますよ」
Pit entry
Photo by: Adam Cooper
このシケインがドライバーのミスを誘発するかと尋ねられた角田は、次のように答えた。
「ピット入り口でどうプッシュするかにもよりますが、コースの外で攻めるよりも、コース内で攻めた方が良いですから。僕としては、あまりそこでミスはないと思います」
ハースのケビン・マグヌッセンとミック・シューマッハーのふたりは、シケインの手前から速度制限が適用されることでアクシデントが軽減されると考えている。
「80km/hのボードをどこに設置するのか分からないけど、もし(シケインの)後にあったらかなり厳しいモノになるだろうね。でもその手前に設置するんじゃないかと思うけど」
そうマグヌッセンが語った一方で、シューマッハーはこう述べた。
「ドライバーがそこを全力で走るかどうかの問題だと思う」
「だからどうなるか見てみよう」
「幸運なことに、今回はスプリントイベントじゃない。僕らはFP1からFP2、FP3と慣れるための時間はあるから、そこを利用して変更が必要がどうかを理解することができる。80km/hの速度制限で問題なく通過できると思うよ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments