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特集|パドックこそがF1ドライバーたちの”ランウェイ”……私服のセンスはいかほどか? 勝手にファッションチェックしてみた

ヘルメットにレーシングスーツ姿をよく目にするF1ドライバーだが、彼らは私服のセンスも抜群なのだ……。

滑川 寛

公開日時: 2023/04/10 8:49

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F1ファッションチェック

 グランプリの現場では、基本的にチームウェアに袖を通すF1ドライバーたち。しかしサーキット入りする際には私服を着ることも多い。そして、「ファッションセンス」に優れたドライバーも少なくなく、そのチョイス、着こなしが注目を集めることもある。

 そこで今回は パドックという名の”ランウェイ”を歩くF1ドライバーの私服にスポットライトを当ててみた。

 日々のファッションの参考になるかもしれない(?)


1. 周冠宇(アルファロメオ):2022年フランスGP

 

 アルファロメオの周冠宇は、自他共に認めるファッション好き。2022年のフランスGPでは、PumaのタンクトップシャツにOff-Whiteのトラックパンツ、足元には彼のお気に入りブランドであるPradaのフィッシャーマンサンダルをチョイスした。足元のホワイトが輝くハイプファッションだ。

2. ルイス・ハミルトン(メルセデス):2022年日本GP

 

 F1界の”ファッションキラー”と言えばこの人。メルセデスのルイス・ハミルトンだ。2022年の日本GPの際には、LemaireのSS23のルックを着用。足元にはAlexander McQueenのトレッドスリックブーツを合わせた。トレンチコートにシャツを組み合わせるとフォーマルになりがちだが、緩めのパンツやブーツで抜け感を出しているのがポイントだ。

 ハミルトンはピアスやリングなどの小物をつけていることが多いが、この際は外しており、ミニマルさを意識したコーデと言える。

3. シャルル・ルクレール(フェラーリ):2022年ハンガリーGP

 

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、昨シーズン前半戦を締めくくる2022年ハンガリーGPでNAHMIASのオーバーサイズTシャツを着用。ケーブルニットのショートパンツを合わせ、すぐそばまで迫った夏のバカンスを思わせるコーデを組んだ。

 また、腕に巻くミサンガやくるぶし丈のソックスなどのアイテムも、”チルい”雰囲気を作り上げるのに一役買っている。

4. ジョージ・ラッセル(メルセデス):2022年オランダGP

 

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、2022年オランダGPにデニムパンツと白のスウェットを着用した。

 一見すると”休日のパパ”だが、このスウェット、なんと昨年までマクラーレンのF1ドライバーだったダニエル・リカルドの個人アパレル「RIC3」が展開する”Enchanté”コレクションのひとつなのである。

 ちなみにEnchantéはフランス語で「はじめまして」を意味する。リカルド曰く彼が唯一知るフランス語の単語らしく、フランス話者を相手に使うと「フランス語のIQが上がったみたいになる」とおどけて説明していた。

5. 角田裕毅(アルファタウリ):2023年オーストラリアGP

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04 interacts with fans as he arrives at the track

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04 interacts with fans as he arrives at the track

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 レッドブル傘下のファッションブランドであるアルファタウリの名を冠したF1チーム”スクーデリア・アルファタウリ”からF1に参戦する日本人ドライバー角田裕毅は、2023年オーストラリアGPでアルファタウリブランドのホワイトのジャケットに、こちらもアルファタウリのピンクのガーメントダイコットン・カーゴパンツ(4万2,500円)を合わせた。

 この写真では隠れてしまっているが、ジャケットの下のニットとトップスもあえてホワイトで統一し、このコーデの主役であるピンクのボトムスを立てる配色となっている。

 主張の強い色をコーデに取り入れる際は、あえて他のアイテムで彩度を落とすことも重要……一般的にはひとつのコーデで使用する色は3つまでに留めておくとまとまりが良いとされている。

 この角田の場合は、彼が愛用するNIKE Air Jordan 1 OGを合わせて、ホワイト・ピンク・ネイビー(ブラック)の3色で構成している。

6. エステバン・オコン(アルピーヌ):2022年ハンガリーGP

 

 アルピーヌのエステバン・オコンは、2022年ハンガリーGPにCALVIN JEANSのTシャツにジョガーパンツというシンプルな出で立ちで登場。足元にはPradaのクラウドバスト・サンダーとゴツめのスニーカーをチョイスしたが、身長と肩幅のあるオコンが全身をブラックで統一していることでスニーカーだけが目立つことなく、コーデに馴染んでいると言える。

7. ランド・ノリス(マクラーレン):2022年日本GP

 

 常に着ていると言っても過言ではないほどに、フーディーをこよなく愛すランド・ノリス(マクラーレン)は、2022年の日本GPでA.P.C.のフーディーを着用。ブラック地に控えめなロゴが入れられている。

 腕にはリシャール・ミルの時計。さり気なくマクラーレン伝統のパパイヤイエロー(オレンジ)が差し色として加わっているのがポイントだ。

 大きな柄の入ったフーディーは若者っぽく見えてしまうが、ミニマルなデザインを持つヘビーウェイトのフーディーに”引き算”のできるシンプルなパンツなどを組み合わせれば、落ち着いた印象になる。

8. ピエール・ガスリー(アルピーヌ):2021年メキシコGP

 

 現在アルピーヌで走るピエール・ガスリーは、アルファタウリに在籍していた2021年のメキシコGPでLouis VittonのNBAマルチロゴTシャツを着用。2021年にLV×NBAコレクションの第2弾として登場したこのTシャツには、NBAをモチーフにしたワッペンが散りばめられ、当時アーティスティック・ディレクターを務めた故ヴァージル・アブローらしくポップなロゴがあしらわれている。

 ガスリーはアルファタウリ在籍時にはアルファタウリブランドのモノを身に着けているケースが多かったが、その他にもLVやPrada、Christian Louboutinなどのアパレル/アクセサリーを身に着けている姿がよく目撃されていた。

 服に”負けて”しまいがちな派手なアイテムとなると中々着こなしは難しいが、アスリート体型のF1ドライバーにとっては杞憂に過ぎない。ボディメイクは一番のファッションだ。

9. ルイス・ハミルトン(メルセデス):2022年アブダビGP

 

 2回目の登場ハミルトン。2022年最終戦アブダビGPでは、Balenciagaのカーゴジャケットにセットアップのパンツを着用して決勝日に登場。NAHMIASのキャップとNanushkaのサングラスを合わせた。

 オーバーサイズのジャケットにルーズなパンツ、そしてアクセサリーを組み合わせ、90年代のヒップホップシーンを思わせるコーデを組んだ。ただブラックで統一するだけでなく、シルバーのピアスにチェーンネックレス、リングなどの小物が良いコントラストになっている。

 なお、Balenciagaのカーゴジャケットは公式サイトで30万6,900円となっている。

10.  ルイス・ハミルトン(メルセデス):2023年オーストラリアGP

Sir Lewis Hamilton, Mercedes-AMG arrives at track

Sir Lewis Hamilton, Mercedes-AMG arrives at track

Photo by: Mark Sutton

 2023年のオーストラリアGPでは、Nigoがアーティスティック・ディレクターを務めるKENZOで固めたハミルトン。トップスには”KENZOO”ボクシースウェード・レザージャケット(64万9,000円)、ボトムスにはKENZOのカーゴパンツ(6万4,900)、足元にはKENZO SMILEのレースアップブーツ(12万6,500円)を合わせた。

 KENZOとZOO(動物園)をかけたジャケットには、A BATHING APEやHUMAN MADEなど日本のストリートファッション界を牽引したNigoのテイストが活きる様々な動物のイラストと、亡き創設者・高田賢三へリスペクトとしてボケの花がレザーパッチとして入れられている。

 普通なら敬遠してしまいがちなアイテムではあるが、日々のファッションでは「自分の好きな服を堂々と、そして楽しんで着ること」が最重要なのだろう。


 

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