アストンマーチンF1復帰の仕掛け人。ストロール父が“レースのDNA”を呼び覚ます?
レーシングポイントF1のチームオーナーであるローレンス・ストロールは、チームがアストンマーチンの将来における基礎を築くことになるだろうと語った。
Lance Stroll, Racing Point RP20
Steven Tee / Motorsport Images
レーシングポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールは1月に、投資家コンソーシアムと共にアストンマーチンの大株主となった。その結果、2021年からレーシングポイントはアストンマーチンへと改称される。また、ストロールはまもなく同社の会長職に就くものとみられている。
ストロール曰く、アストンマーチンに投資するという決断に至った決め手のひとつには、F1の技術をハイパーカーの開発においてシェアできるということがあったようだ。アストンマーチンは、レッドブル・テクノロジーズ(RBT)と共同で『ヴァルキリー』や『ヴァルハラ』といったハイパーカーを製作している。
また、レーシングポイントのオットマー・サフナウアー代表は先日、シルバーストンに建設されるチームの新ファクトリーで、かつてRBTで働いていたスタッフ100人と共に仕事をする計画があることを明かしていた。
アストンマーチンの『V12 スピードスター』の発表などを含む動画の中でストロールは、レーシングポイントとのF1プログラムがアストンマーチンの将来的な戦略においてどれほど重要な役割を果たすかについて力説した。
「私は会長として、我々が実施している戦略の責任を負うことになる」とストロールは語った。
「その戦略の基礎となるものは、2021年にアストンマーチンをワークスチームとしてF1のグリッドへと復活させ、年間で延べ20億人にも及ぶ視聴者に露出し、多くの顧客を惹きつけ、楽しませるというものだ」
「それは全ての関係者にとってエキサイティングなことであり、我々のグローバルなブランド形成に役立つだろう。そしてアストンマーチンが世界的に有名な高級車ブランドになるという野望も達成されるだろう」
さらにストロールはこう付け加えた。
「それはミッドエンジンのマシンの宣伝にとどまらず、ハロー効果やトリクルダウン効果によって、会社全体に利益をもたらすだろう」
「顧客と会って(アストンマーチンの)新しいモデルを見せ、そして週末には(F1で)アストンマーチンの世界を体感してもらう……そんな機会があるんだ」
ストロールはまた、アストンマーチンの創業者であるライオネル・マーチンがヒルクライムレースに参戦していた第一次世界大戦前を引き合いに出し、同社とモータースポーツとの関わりを深めたいと語った。
「この企業にあるレーサーの精神、DNAは、常に我々を惹きつけた。1913年にライオネル・マーチンがアストンヒルを駆け上ったのが、全ての始まりだった」
「彼らのレースの伝統、歴史は、テクノロジーを通して素晴らしいマシンを開発する助けとなった」
「私はアストンが(モータースポーツの)DNAを失いかけていたように感じる」
「そして現在、彼らは2021年にF1ワークスチームとなるチャンスがあり、F1チームの技術をロードカープロジェクトと共有できるようになった。これはアストンマーチンが失っていたものを取り戻すために必要な最後のピースだったように思う」
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