F1、表彰台での”シャンパンファイト”にスパークリングワインを使用。フェッラーリ・トレントと契約
F1はイタリアのフェッラーリ・トレント社と契約。今季、レース後の表彰台ではスパークリングワインを使ってシャンパンファイトが行なわれる。

F1は3月2日に、フェッラーリ・トレント社との3年間におよぶパートナーシップ締結を発表。F1の公式スパークリングワインとして、同社のワインを指定した。
同社のワインは、各レース後の表彰台でシャンパンファイトに使われる他、F1のパドッククラブやサーキットで販売されるという。
フェッラーリ・トレント社は、F1で活躍するフェラーリと綴りは同じ(Ferrari)ではあるものの、直接関係がない会社となっている。
フェッラーリ・トレント社のワインが表彰台に登場するのはこれが初めてではなく、過去のイタリアGPでも表彰台で同社の製品が使用されたことがある。
フェッラーリ・トレント社のゼネラルマネージャーであるシモーネ・マセは次のように語った。
「1981年のモンツァで行なわれたグランプリで、我々(のワイン)は表彰台に立っており、偉大なチャンピオンたちと撮影した美しい写真を見ることができる。彼らはすでにフェッラーリのワインを味わっているが、今や我々はF1とパートナーであり、その場に立つのが待ち遠しい」

Race winner Alain Prost, Renault
Photo by: Motorsport Images
レース後の表彰台セレモニーでは、伝統的にシャンパンが使用されてきたが、F1の長い歴史の中でシャンパン以外が使用されたこともある。
モエ・エ・シャンドンやムムのシャンパンが数十年間使用された後、2016年の開幕からシャンドンのスパークリングワインが表彰台で使用された。しかし2017年のシーズン途中に、F1はシャンパンメーカーのカルボンと契約していた。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、シャンパンではなく新たにスパークリングワインを使用する契約を結んだことについて、何の抵抗もないと語った。
なぜシャンパンからスパークリングワインに切り替えることにしたのかと訊かれ、ドメニカリは「答えは非常にシンプルだ。それは我々の関係が進展したからだ」と答えた。
「イタリアのスパークリングワインは大いに評価されるチャンスがあるだろうし、F1は人々のフェッラーリ・トレントの品質を評価してもらうための適切なプラットフォームなのだ」
「もちろん、シャンパンは常に品質を象徴する代名詞だ。だから、F1は世界中の人々にフェッラーリ・トレントの良さを知ってもらえると確信している」
ドメニカリは、将来的には表彰台のセレモニーで従来とは違う試みをしてみたいと考えているようだ。F1は最近、シャンパンボトルにアクションカメラを取り付け、表彰台の様子をユニークな視点で見られるように、実験的な試みをしている。
「フェッラーリ・トレントのワインがイタリアの素晴らしい製品であることを確認したいが、私はこのセレモニーを何か違った形にしたいと思っている」
なお、中東のレースでは表彰台のセレモニーでアルコール製品が使えないため、フェッラーリ・トレントのスパークリングワインが登場するのは、4月にイモラで行なわれるレースからとなる。

Photo by: Formula 1
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