FIA、バトルの際の”ドライビングガイドライン”公開。F1ドライバーの声に応え、判断の指針を配布
FIAは、レースコントロールとスチュワードがF1に適用しているドライビングガイドラインを公開した。
FIAはF1ドライバーに対して発行した”ドライビングスタンダードガイドライン”を公開した。
FIAは第4戦エミリア・ロマーニャGPを前に、F3ドライバーたちに自分たちがやっていいことと悪いことを改めて思い出させるために、ガイドラインを公開した。これは、すでにF1チームとF1ドライバーたちに配布されていたモノだ。
開幕戦バーレーンGPの前に配布された”ドライビングスタンダードガイドライン”は、スチュワードがインシデントを判断する際にどのような要素を考慮するのかについて理解を深めたいというF1ドライバーたちからの要望に応えて作られたものだ。
FIAはこのガイドラインについて、次のように言及した。
「疑惑を避けるため、これはスチュワードの決定を支援するための単なるガイドラインであり、拘束力はない」
「すべてのスチュワードの判断は、F1に適用されるすべての関連レギュレーションと、FIA国際競技規則に従って行なわれる」
このガイダンスには、ライバルを追い抜く際にドライバーに許されること、許されないことの概要が記されている。
■コーナーのイン側からオーバーテイクする場合
追い越されるクルマ(アウト側の車両)に対し、十分なスペースを与えるよう要求するためには、追い越されるクルマの横に自車のかなりの部分が並んでいる必要があり、また追い越し操作は安全かつコントロールされた方法で行なわれ、言うまでもなくトラックリミット内に留まることができるようにしなければならない。
コーナーのイン側での追い越しにおいて、何が「重要な部分」であるかを考える際、スチュワードは裁量権を行使する際に様々な要素の中で、追い越す車両のフロントタイヤがコーナーのエイペックスに到達する前に他の車両と並んでいるかどうかを考慮する。
Lance Stroll, Aston Martin AMR22, Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42
Photo by: Alfa Romeo
■コーナーのアウト側からオーバーテイクする場合
追い越されるクルマ(イン側の車両)に対し、十分なスペースを与えるよう要求するためには、追い越されるクルマの横に自車のかなりの部分が並んでいる必要があり、また追い越し操作は安全かつコントロールされた方法で行なわれ、言うまでもなくトラックリミット内に留まることができるようにしなければならない。
コーナーのアウト側での追い越しにおいて、何が「重要な部分」であるかを考える際、スチュワードはその裁量権を行使する際に様々な要素の中で、追い越す車両がコーナーのエイペックスから他の車両より前に出ているかどうかを考慮する。
追い越される車両に、トラックリミット内に留まりながらコーナーを通過する能力がなければ(残さなければ)ならない。
■シケインやS字コーナーに関して
上記のガイドラインは、各コーナーについて同様に適用される。
また、FIAはトラックリミットや妨害行為を厳しく取り締まり、コースを離れた際に得たアドバンテージを明確に返上することがドライバーの責任だとも確認している。
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