F1 モナコGP

アロンソ、カナダGPリタイアの原因となったシート問題は解決したと楽観「座席の位置はほぼ2025年の水準に戻った」

アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1カナダGPで苦しめられたコックピットの問題を解決できたと考えている。

Stuart Codling Benjamin Vinel

公開日時: 2026/06/05 3:01

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

写真:: Minas Panagiotakis / Getty Images

 F1が始まったのは76年前であり、リタイアの理由が新たに生まれるのは実に稀なことだ。しかし2週間前のカナダGPでフェルナンド・アロンソが23周を走った後にアストンマーティンAMR26をガレージに停めた理由である、座席位置による腰痛という理由は、F1マシンの狭いコックピットを考えると、想像以上に珍しいケースと言えるだろう。

 アロンソはモントリオールでの週末を通して苦戦を強いられたが、チームはシートを改良しても状況を改善できなかった。この問題は、車内におけるシートの位置と形状に起因するものとみられている。

「先週は少し作業した。オンライン会議で、車内のポジションを変えようと試みた」と、今週末のモナコGPを前にアロンソは木曜日に語った。

「そして火曜日、僕はここに住んでいるので、ガレージの前を通って午後に少し作業するのはとても簡単なことだった」

「カナダのときから大きく変わった。だから僕はとてもリラックスしていて、楽観的だ。カナダで僕が抱えていた問題、つまり痛みに非常に不快感を覚えた問題はもう存在しない。座席の位置もほぼ2025年の水準に戻った。つまり、今は既知の基準線上にいるということだ。実験的なことは何もない」

Car of Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Car of Fernando Alonso, Aston Martin Racing

Photo by: Marcel van Dorst / EYE4images / NurPhoto via Getty Images

 F1マシンのシートは、ポリウレタンフォーム混合物が入った袋に座ったドライバーの体型を型取り、この型からシートシェルをカーボン複合材で丁寧にカスタム成形するのだ。

 AMR26の開発にあたり、エイドリアン・ニューウェイは従来のシャシーよりもはるかに傾斜の強いシートポジションを強く求めたことが分かっている。これは重心を下げ、エアボックス周辺でドライバーのヘルメットが発生させる乱流を軽減するためだった。

 これは、1960年代初頭にエンジン排気量が1.5リットルに縮小されて以来、F1マシンの設計における方向性のひとつとなっている。スペースフレーム構造からモノコック構造への移行によってドライバーを車内で後方に傾け、空気の流れに対する抵抗を減らすことが可能となったのだ。

 ニューウェイ自身は、1995年のウィリアムズFW17のデザインにおいて、この哲学をさらに一歩進め、ドライバーの脚を腰の高さより上に持ち上げることでノーズコーン全体を持ち上げ、アンダーフロア領域への気流を増加させた。これを実現するには、義務付けられている衝突構造の周囲に多くの細かな作業が必要となり、腰の周りに新たな圧力点が生じるため、快適性は犠牲になった。

 それにもかかわらず、その性能上の利点から、F1マシンにおける事実上の標準的な座席位置となったのだ。

「新しいシートや新しいコックピット空間には、常に小さな違いがある」とアロンソは語った。

「1ミリか2ミリの角度の違いや、腰の下の圧力ポイントの違いなど、何らかの違いが神経を圧迫し、フィーリングが悪くなる可能性がある」

「実際に今回はそうだったんだ。だから大きな変化ではない。ここ3、4年とは違うシートに座っても、ガレージでは何も気づかないだろう。どれもとても似ているからだ。でも、20周か30周走れば、違いを感じ始める」

「だけど、それは今すぐに解決されるべき問題なんだ」

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 アウディF1、既にシャシー性能は4番手? 一方で課題はPU……ビノット代表は長期的視野で改善目指す「2028年には適切なレベルに」

次の記事 「他の選択肢を考えたことはない」フェラーリと契約延長のルクレール。未だ王座に届かずも、溢れるチームへの愛と感謝

More from

Stuart Codling



モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」

F1

F1

イタリアGP

11 時間前

モンツァではかなりやらかした……角田裕毅が語る、新世代F1の難しさ。エネマネ失敗で「これほど大きな代償があるとは」



ハミルトン、フェラーリに苦言「”俺たち”じゃないだろ!」 チーム内での交戦規定の整備を要求

F1

F1

イタリアGP

5 日前

ハミルトン、フェラーリに苦言「”俺たち”じゃないだろ!」 チーム内での交戦規定の整備を要求



2027年からF1の決勝レース距離が短縮へ? パワーユニットにおける出力比微調整の影響が及ぶ

F1

F1

イタリアGP

8 日前

2027年からF1の決勝レース距離が短縮へ? パワーユニットにおける出力比微調整の影響が及ぶ

More from

フェルナンド アロンソ



アロンソ、母国スペインGP初日FP2は17番手「ストレートで後れを取っているのは受け入れるしかない……でも決勝は走り切るのが大事」

F1

F1

スペインGP

12 時間前

アロンソ、母国スペインGP初日FP2は17番手「ストレートで後れを取っているのは受け入れるしかない……でも決勝は走り切るのが大事」



フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」

F1

F1

スペインGP

1 日前

フェルナンド・アロンソ、初開催マドリンクでの期待は”オランダとモンツァの間”くらい?「ホンダのPUが一歩前進できれば、今後に向け大きな意味を持つ」



アロンソ、母国スペインGPで来季の去就は発表せず。アストンマーティンは辛抱強く待つ姿勢

F1

F1

スペインGP

2 日前

アロンソ、母国スペインGPで来季の去就は発表せず。アストンマーティンは辛抱強く待つ姿勢

More from

Aston Martin



アメリカの大富豪が、アストンマーティンF1の副会長に「アメリカでのファン層を拡大し、さらに多くの人にF1の興奮を届ける」

F1

F1

オランダGP

22 日前

アメリカの大富豪が、アストンマーティンF1の副会長に「アメリカでのファン層を拡大し、さらに多くの人にF1の興奮を届ける」



ホンダは独特な会社……F1と市販車のプロジェクト間で人材が行き来するのは普通のこと。折原エンジニア語る「強力なPUを開発する体制は整っています」

F1

F1

オランダGP

25 日前

ホンダは独特な会社……F1と市販車のプロジェクト間で人材が行き来するのは普通のこと。折原エンジニア語る「強力なPUを開発する体制は整っています」



ホンダF1、PU性能改善の時期見通しを示す「2027年中か2028年にはトップの競争相手になりたい」

F1

F1

オランダGP

26 日前

ホンダF1、PU性能改善の時期見通しを示す「2027年中か2028年にはトップの競争相手になりたい」

最新ニュース



逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

52 分前

逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP



「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース

FIA F2

F2 FIA F2

マドリッド

1 時間前

「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース



Moto2サンマリノ予選|日本人ライダー、Q1突破ならず! ポールポジションはセナ・アジアス

Moto2

MOT2 Moto2

サンマリノ

2 時間前

Moto2サンマリノ予選|日本人ライダー、Q1突破ならず! ポールポジションはセナ・アジアス



マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」

F1

F1 F1

スペインGP

2 時間前

マクラーレン、スペインGP最大の問題はグレイニング? ピアストリ「タイヤマネジメントは悪夢だった」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録