アロンソ、カナダGPリタイアの原因となったシート問題は解決したと楽観「座席の位置はほぼ2025年の水準に戻った」
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1カナダGPで苦しめられたコックピットの問題を解決できたと考えている。
Fernando Alonso, Aston Martin Racing
写真:: Minas Panagiotakis / Getty Images
F1が始まったのは76年前であり、リタイアの理由が新たに生まれるのは実に稀なことだ。しかし2週間前のカナダGPでフェルナンド・アロンソが23周を走った後にアストンマーティンAMR26をガレージに停めた理由である、座席位置による腰痛という理由は、F1マシンの狭いコックピットを考えると、想像以上に珍しいケースと言えるだろう。
アロンソはモントリオールでの週末を通して苦戦を強いられたが、チームはシートを改良しても状況を改善できなかった。この問題は、車内におけるシートの位置と形状に起因するものとみられている。
「先週は少し作業した。オンライン会議で、車内のポジションを変えようと試みた」と、今週末のモナコGPを前にアロンソは木曜日に語った。
「そして火曜日、僕はここに住んでいるので、ガレージの前を通って午後に少し作業するのはとても簡単なことだった」
「カナダのときから大きく変わった。だから僕はとてもリラックスしていて、楽観的だ。カナダで僕が抱えていた問題、つまり痛みに非常に不快感を覚えた問題はもう存在しない。座席の位置もほぼ2025年の水準に戻った。つまり、今は既知の基準線上にいるということだ。実験的なことは何もない」
Car of Fernando Alonso, Aston Martin Racing
Photo by: Marcel van Dorst / EYE4images / NurPhoto via Getty Images
F1マシンのシートは、ポリウレタンフォーム混合物が入った袋に座ったドライバーの体型を型取り、この型からシートシェルをカーボン複合材で丁寧にカスタム成形するのだ。
AMR26の開発にあたり、エイドリアン・ニューウェイは従来のシャシーよりもはるかに傾斜の強いシートポジションを強く求めたことが分かっている。これは重心を下げ、エアボックス周辺でドライバーのヘルメットが発生させる乱流を軽減するためだった。
これは、1960年代初頭にエンジン排気量が1.5リットルに縮小されて以来、F1マシンの設計における方向性のひとつとなっている。スペースフレーム構造からモノコック構造への移行によってドライバーを車内で後方に傾け、空気の流れに対する抵抗を減らすことが可能となったのだ。
ニューウェイ自身は、1995年のウィリアムズFW17のデザインにおいて、この哲学をさらに一歩進め、ドライバーの脚を腰の高さより上に持ち上げることでノーズコーン全体を持ち上げ、アンダーフロア領域への気流を増加させた。これを実現するには、義務付けられている衝突構造の周囲に多くの細かな作業が必要となり、腰の周りに新たな圧力点が生じるため、快適性は犠牲になった。
それにもかかわらず、その性能上の利点から、F1マシンにおける事実上の標準的な座席位置となったのだ。
「新しいシートや新しいコックピット空間には、常に小さな違いがある」とアロンソは語った。
「1ミリか2ミリの角度の違いや、腰の下の圧力ポイントの違いなど、何らかの違いが神経を圧迫し、フィーリングが悪くなる可能性がある」
「実際に今回はそうだったんだ。だから大きな変化ではない。ここ3、4年とは違うシートに座っても、ガレージでは何も気づかないだろう。どれもとても似ているからだ。でも、20周か30周走れば、違いを感じ始める」
「だけど、それは今すぐに解決されるべき問題なんだ」
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