フェラーリ、新チーム代表に元アルファロメオ/ザウバーのフレデリック・バスールを起用
スクーデリア・フェラーリは、マッティア・ビノットの後任チーム代表として、フレデリック・バスールを起用することを発表した。
12月13日(火)にアルファロメオ/ザウバーからの離脱が発表されたフレデリック・バスールが、チーム代表としてスクーデリア・フェラーリに加入することが発表された。
バスールは5年半に渡りアルファロメオ/ザウバーを率いてきたが、11月末にチーム代表を退くことが発表されたマッティア・ビノットの後任として、1月9日からフェラーリのF1プロジェクトを牽引することとなった。
バスールの正式な役職は、チーム代表兼ゼネラルマネージャーとなる。
バスールはフェラーリ代表就任に際し、次のように語っている。
「チーム代表としてスクーデリア・フェラーリのリーダーシップを引き継ぐこととなり、とても嬉しく、光栄に思っている」
「モータースポーツに人生をかけて情熱を注いできた者として、フェラーリは常にレース界の最高後方を象徴する存在だ」
「(フェラーリのファクトリーがある)マラネロの才能豊かで真に情熱的なチームと協力して、スクーデリアの歴史とレガシーを重んじ、世界中のティフォシのために戦うことを楽しみにしている」
フェラーリCEOのベネデット・ビーニャは、次のように語っている。
「フレッド・バスールをチーム代表としてフェラーリに迎えることができ、嬉しく思っている」
「彼はキャリアを通じて、鍛錬を積んだエンジニアとしての技術的な強みと、ドライバーとチームのベストを引き出す能力を上手く結びつけてきた。このアプローチは、フェラーリを新たな力で前に進めるためには必要なモノだ」
Frederic Vasseur, Team Principal, Alfa Romeo Racing Press Conference
Photo by: FIA Pool
バスールは、現在もFIA F3やFIA F2などのジュニアカテゴリーで活躍するARTグランプリの共同創設者。チームはルイス・ハミルトン(メルセデス)や、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ニコ・ロズベルグ(元メルセデス)などのF1ドライバーを輩出してきた強豪だ。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)もART卒業生のひとり。2018年にはバスールが率いたザウバーにてF1デビューを果たしている。
先週のイタリア・ボローニャでルクレールは、バスールのマネジメントスタイルが気に入っていると語っていた。
「フレッドとはジュニアカテゴリー時代から仕事をしており、僕は彼を信頼してきた。僕らは常に、良い関係を築いてきたんだ」
「彼はとても率直で、とても正直だ。それは、僕がとても気に入っていることだ」
バスールはアルファロメオ/ザウバーでの5年半の中で、チームの再建に大きく貢献。2022年シーズンのコンストラクターズランキングでは、過去10年で最高位となる6位を獲得した。
また、バスールは2026年からF1にパワーユニットメーカーとして参戦するアウディとのワークス契約締結に関しても重要な役割を果たしてきた。
フェラーリでは2023年以降、ルクレールとカルロス・サインツJr.という布陣の元、2008年以来たどり着いていないF1タイトルを目指すこととなる。
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