フェラーリ、マクラーレンと激しく21年ランキング3位を争うも、2022年用開発に妥協なし
フェラーリは、2021年シーズンにマクラーレンと激しいランキング3位争いを繰り広げたものの、新レギュレーションが導入される2022年用ニューマシンの開発には一切の妥協をしなかったという。
2022 F1 car
Giorgio Piola
フェラーリF1は2021年、マクラーレンと激しいコンストラクターズランキング3位争いを繰り広げた。
しかしシーズン終盤にはハイブリッドシステムをアップデートしたことが功を奏してパフォーマンスを向上させ、さらにマクラーレンが失速したこともあり、47.5ポイントの差をつけてランキング3位を手にした。
2020年にはランキング6位と低迷したフェラーリ。彼らは本当の“復活の年”は新レギュレーションが導入される2022年と位置づけ、2021年シーズンを通じて、開発の重点は2022年用マシンだと語ってきた。
スポーティングディレクターのローレン・メキーズは、マクラーレンとのランキング3位争いが僅差であっても、2021年用マシンSF21の開発に集中することを検討したことは、一度もなかったと説明する。
「その問いに関する答えはノーだ」
メキーズはアブダビGPの際にそう語った。
「我々は、非常に早い段階から、それを明確にしてきたと思う。我々は、開発の重点を2022年に向けるということを決断したのだ」
「シーズン序盤は、マクラーレンからはかなり離れていた。しかし、最終的にはランキング3位争いができることを期待していたんだ」
「ただ、我々は2022年に向けた妥協を一切しないことを選択した。それが、現時点でお答えできる、最も明確なことだ」
「我々はそれについて、もう25回も尋ねられた。でも今年の後半に我々が行なった唯一の開発は、ハイブリッドに関するモノだった。これもまた、来年も使うモノだ」
フェラーリは9月に行なわれたロシアGPで、アップグレードしたハイブリッドシステムを導入した。これは、2022年に向けたパワーユニット大変更の一環として準備されたものだ。
ただメキーズは、これがマクラーレンとのランキング3位争いが決着した要因になったとは考えていないという。
「ゲームチェンジャーであったと言えるようなモノは何もなかった」
そうメキーズは語る。
「でも振り返ってみれば、差はとても小さかった。もしそれ(アップデートされたハイブリッドシステム)を持っていなかったのなら、コンマ1秒以下ではあろうが、後退していたかもしれない」
「争いはとても僅差だったから、シーズンの後半に見られた効果は、もっと重要なモノのように感じられたかもしれない」
「だから最終的にはその小さなアップデートが、マシンのポテンシャルの一部を、より有効なモノとして活用するのに役立ったかもしれない」
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