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ハータF1参戦なるか? 立ちはだかる”スーパーライセンス”の壁

FIAは、インディカーに参戦中のコルトン・ハータに、F1のスーパーライセンスを付与する根拠があるかどうかを調査しているようだ。

Colton Herta, McLaren MCL35M

写真:: McLaren

 現在インディカーに参戦しているコルトン・ハータには、来季F1に参戦する可能性が浮上しているが、スーパーライセンスを付与できるかどうか、FIAが調査を進めているようだ。

 ハータは今季、アンドレッティ・オートスポートのドライバーとしてインディカーに参戦中。これと並行してマクラーレンとテストドライブの契約も結んでおり、先月ポルティマオで2021年のマシンをドライブした。

 そのハータには、来季F1参戦を果たす可能性が浮上している。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍することになり、アルファタウリのシートが空いた場合、その後任候補としてハータの名も挙げている。

 ただ問題となるのは、ハータがスーパーライセンスを獲得できるかどうかという点だ。現在、F1に参戦する際に必要なスーパーライセンスを取得するためには、他のカテゴリーに参戦し、スーパーライセンスポイントを40以上獲得していなければいけない。しかしハータはこの40ポイントに達していないのだ。

 来季からF1はアメリカ国内で3レースを開催することになっており、そこにアメリカ人ドライバーが参戦していれば、盛り上がりはさらに増すことだろう。しかし、これまでのルールを曲げてしまうという先例を作るべきではないとの意見は強い。実際、多くのチームがF3やF2でスーパーライセンスポイントを獲得させるために、育成プログラムとしてこれらのシリーズに若いドライバーを参戦させている。当然、これには多額の費用がかかるわけだが、今回のような先例を作ってしまえば、軋轢を生むのは必至だろう。

 パドックのある情報筋は、今回の件について次のように語る。

「もし彼(ハータ)がライセンスを取得するのなら、F3やF2への投資を止めた方がいいだろうね」

 ただ、インディカーにもスーパーライセンスポイントが割り当てられているため、ハータも必要なポイント数からそれほど離れているわけではない。しかも現在は新型コロナウイルスの影響により、通常なら直近3年でこの40ポイントを獲得しなければならないところ、直近4年のうち最もポイント数の高い3年の数字を合計できることになっている。

 これを考えると、ハータは2019年にランキング7位で4ポイント、2020年にランキング3位で20ポイント、2021年にランキング5位で8ポイントと、合計32ポイントを手にしている。今季のインディカーは残り2戦だが、ハータはランキング10番手。最高でも8位まで上がるのが精一杯とみられるため、今季がこの4年でベスト3のひとつということにはならないだろう。

 またF1のフリー走行を1回(100km以上、ペナルティポイントなし)走る度に、スーパーライセンスポイント1を追加で獲得することができる。これで最大10ポイント獲得できるが、インディカーのスケジュールを考えれば最大でもシンガポールGP以降の6戦でしかフリー走行を走れないはずで、ハータの獲得ポイントも38までしか引き上げることができない。

 もうひとつは、今季参戦するためのスーパーライセンスを取得するということだ。前述の通り、ハータが来季からのスーパーライセンスを申請する場合、直近4年のうちベスト3としても40に満たないこととなる。しかし今季レースをするためのスーパーライセンスポイントであれば、2018年から2021年までの4シーズンを合計することができる。ハータは2018年にインディ・ライツでランキング2位になっており、理論上は12ポイントに相当するパフォーマンスである。

 しかしハータにとって残念なことに、このシリーズにレギュラー参戦したのは8名のみであるため、FIAの基準には満たない。ただFIAが特例として認めれば、2018年に12、2020年に20、2021年に8の合計40ポイントを獲得したということとなり、晴れてスーパーライセンスの発給を申請できることになるわけだ。

 ただそのためには、今季中にハータはF1の決勝レースを走らなければならない。噂通りアルファタウリに加入するということならば、ガスリーもしくは角田裕毅のいずれかが、終盤のレースを欠場するということになるだろう。

 
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