旧レイアウト”悪用”は禁止! F1スペインGP予選、最終シケインでのコースオフは「翌周のタイムも抹消」
FIAはF1第4戦スペインGPにおいて、ドライバーたちが最終セクターの旧レイアウトを使用した場合、次周のラップのタイムも無効になると説明した。
Charles Leclerc, Ferrari SF21, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B
Mark Sutton / Motorsport Images
FIAは、F1第4戦スペインGPの予選において、ドライバーが最終セクターのシケインを通らず、旧レイアウトのコースを通ってコースに合流した場合、その周だけでなく次の周のラップタイムも無効になると発表した。
F1レースディレクターであるマイケル・マシは、スペインGPのイベントノートで、ターン1~2とターン13~15がスチュワードの監視対象になると説明した。
ターン13~15はカタルニア・サーキット最終セクターのシケインにあたる。2007年にこのシケインが導入される前は、大きく右に回り込むようなふたつのコーナーが使われていた。今もターン13とターン15のエイペックスをつなぐように旧レイアウトの路面が残っている。
「いかなるプラクティスセッションやレース中も、ターン13~15でトラックを離れたり、コーナーを通過できずにラップタイムを記録した場合、そのラップタイムと次の周のラップタイムはスチュワードによって無効にされる」と、マシは記している。
マシ曰く、昨年ドライバーたちは後ろから迫るマシンの邪魔にならないよう旧レイアウトを使用しており、そうすることで次のラップを走る上でメリットが生まれていたという。マシはこの旧レイアウトを”外周のループ”と呼び、ここを使った場合メリットが生まれるため、監視を行なうと説明した。
「これは昨年もあったことで、特に予選でそれが顕著だった」
「ドライバーたちは特に予選で、誰かの邪魔にならないようにするためにあの外周のループを使おうとする。しかしそのループを使うことで、より良い状態でコースに戻り、はるかに速く予選ラップを始めることができることにも気づいていた」
「そのため我々は、ループを使った場合はそのラップタイムと次の周のラップタイムも削除するという妥協案を見つけた。しかし予選以外では問題にならないと考えている」
またFIAはターン1とターン2の複合コーナーのトラックリミットを例年取り締まっており、ランオフエリアを通過したドライバーは、安全かつアドバンテージを得ることがないよう、ターン3アウト側にボラードが設置されたエリアからコースに戻るよう指示が出ている。
「ここ数年、特にターン2のエイペックスを外すドライバーが多かった。ターン1でコースアウトした場合、あるいはターン2のエイペックスにある黄色いソーセージ縁石の手前でコースオフした場合はそのまま(ランオフエリアを)走り続け、ふたつ目のボラードの後ろから安全にコースに復帰しなければならない」
「昨年も同じ原則を採用しており、年々進化している。ラップタイムは削除され、レース中に2回コースオフした者には白黒旗(警告)が出され、3回目にはスチュワードによってタイム加算ペナルティが出される可能性がある」
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