FIA、ペレスがトラックリミット違反の対象にならなかった理由を説明……開幕戦の事件とは決定的な違い

FIAは、F1第7戦フランスGP決勝でレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスがレース終盤にメルセデスのバルテリ・ボッタスをオーバーテイクした後に、大きく縁石の外に出たにも関わらず、ペナルティの対象にならなかった理由を説明した。

FIA、ペレスがトラックリミット違反の対象にならなかった理由を説明……開幕戦の事件とは決定的な違い

 F1を統括するFIAは、第7戦フランスGPの決勝レース終盤にレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが、メルセデスのバルテリ・ボッタスに対するオーバーテイク直後にコースを逸脱したにも関わらず、トラックリミット違反が科されなかった理由を説明した。

 ペレスは第1スティントを24周まで引っ張り、ライバル勢がタイヤに苦戦する中、新品のハードタイヤで追い上げを見せた。レース終盤に差し掛かった49周目、ペレスは“ミストラルストレート”後のシケインでボッタスの背後に迫ると、ストレートで一気に追い抜いた。

 しかしボッタスの前に出たものの、ペレスはストレートエンドの高速の右コーナー“シーニュ”出口で白線を越え、コースを逸脱した。

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 審議を行なうスチュワードも、すぐさまこの件についての調査を開始したが、最終的にペレスはトラックリミット違反ではないという裁定が下った。

 スチュワードは説明の中で、ペレスはコース逸脱をする前にボッタスの追い抜きを完了しており、さらにその直後にタイムを失っていたため、コース外走行による持続的なアドバンテージを得ることはできなかったとしている。

「スチュワードは、ペレスがターン10でコースを離れた時点で、ボッタスへの追い抜きを完全に完了していたと判断した。つまり、彼がその後にコースを外れたことは、基本的な"トラックリミット"の問題となる」

「スチュワードは、ペレスが次のターンで十分なタイムを失ったため、『持続的なアドバンテージを得た』とは見なされないと判断した」

 2021年の開幕戦バーレーンGPの決勝レース終盤で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがメルセデスのルイス・ハミルトンを抜くも、トラックリミット違反だと判断されてポジションを戻した出来事は記憶に新しい。しかしフランスGPでのペレスのオーバーテイクは、「コース逸脱時に追い抜きが完了していたか」、「コース外走行によるアドバンテージはあったか」という2点において、開幕戦とは大きな違いがあると判断されたのだ。

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 ペレスはレースを制したチームメイトのフェルスタッペン、2位のハミルトンの後ろ3位でチェッカーを受けた。レッドブルとしては2020年バーレーンGP以来のダブル表彰台となり、コンストラクターズランキングのリードを大きく広げることになった。

 ペレスは、レース序盤に風の影響に苦しめられ、ペースが思うように上がらなかったものの、終盤に向けてより新しいタイヤを供給するために、第1スティントを長く引っ張ることを選択したチームの戦略を賞賛した。

「最初の5〜10周は、風の影響で、マシンは運転出来ないほどだった」とペレスは語る。

「見るからにダウンフォースが少ない状態で走っていたから、(上位勢に)付いていくのはとても厳しかった」

「でも、それから風が穏やかになって、サーキットの路面も良くなってきた。リズムがよくなってきて、第1スティントをかなり長く走ることができた」

「終盤に向けて、それ(長い第1スティント)が功を奏したと思っている。予想よりもデグラデーション(性能劣化)がかなり激しかったと思う。だから僕らは素晴らしいレースができたし、チームからの戦略も素晴らしかった」

「(チームが)レースに勝って、ポイントを沢山稼げたから、僕は満足しているよ」

 
 

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