F1
FIA、F1 2023年シーズンのエントリーフィーで約36億円を計上。フェルスタッペンからは「馬鹿げた額」と批判も
FIAは、20名のF1ドライバーと10つのF1チームからの徴収した2023年シーズンへのエントリーフィーで約36億円を計上した。しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、この金額を「馬鹿げている」と表現している。
Filip Cleeren Christian Nimmervoll
編集: 2023/02/20 9:20
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FIAは2023年シーズンのF1へのエントリーフィーとして、ドライバー20名と10チームから2,670万ドル(約35億8,000万円)を計上した。
F1ではドライバーとチームは一定の金額に加えて、前年度の獲得ポイントごとに金額が上乗せされる。
イベント数は増え続け、スプリントレース形式が導入されたことによって、F1では以前よりも多くのポイントが与えられるようになった。2023年には23戦と6つのスプリントレースが開催され、スプリントレースやファステストラップの”ボーナスポイント”制度が導入される5年前と比較して、獲得可能なポイントは443点増えることとなっている。
ただ、1ポイントあたりのエントリーフィーが減っている訳ではない。2023年FIA競技規則によると、全チームは一律61万7,687ドル(約8,2800万円)を支払い、さらに前年度の獲得ポイントごとのエントリーフィーを支払うことが義務付けられている。そして1ポイントごとに支払いが求められる”ポイントフィー”は、コンストラクターズ王者が6,926ドル(約93万円)から7,441ドル(約100万円)、残り9チームも5,770ドル(約77万円)から6,174ドル(約83万円)へと値上げされている。
ドライバーごとのエントリーフィーは公開されていないものの、motorsport.comの調べでは2023年は1ポイントにつき1,623ドル(約22万円)から2,100ドル(約28万円)へ30%ほど引き上げられている。
これに一律1万2,256ドル(約165万円)と保険料の3,980ドル(約53万円)を足した1万6,236ドル(約218万円)のベース金額を加えると、FIAはF1 2023年シーズンのエントリーフィーから2669万9,573ドルという以前よりもかなり多くの金額を得ていることになる。
マックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンに輝き、そのチームメイトのセルジオ・ペレスがドライバーズランキング3位を獲得。所属するレッドブル・レーシングもコンストラクターズチャンピオンを獲得したことで、当然ながら最も多くのエントリーフィーを支払うこととなる。
チームがフェルスタッペンやペレスの費用も負担すると仮定すると、レッドブルはチームのエントリーフィーとして624万2,636ドル(約8億3,700万円)を支払い、フェルスタッペンのために96万9,636ドル(約1億3,000万円)、ペレスのために65万6,736ドル(約8,800万円)を負担することとなる。つまり、レース出走のためだけに800万ドル(約10億円)以上の費用をFIAに支払うことになる。
2022年12月に行なわれたFIAの年間表彰式でレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「ポイントのためにFIAにいくら支払わなければならないか知らなかった。先日明細書を受け取ったが、信じられないような額だった」と語っている。
Winner Max Verstappen, Red Bull Racing, in the drivers' press conference
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
オーストリアの放送局『Servus TV』の取材に応じたフェルスタッペンも、この金額を「馬鹿げている」と表現している。
「こんなにたくさん支払わなきゃいけないなんて、正しいことだとは思わない」とフェルスタッペンは語る。
「他のスポーツでもそうなんだけどね。しかも、レースはどんどん増えているんだ……」
レッドブルが10億円以上を支払う一方で、2022年シーズンにランキング最下位となったウイリアムズのエントリーフィーはアレクサンダー・アルボンと新人ローガン・サージェントふたりを合わせて70万7,951ドル(約9,500万円)にとどまっている。
FIAはエントリーフィーから得られた収入をHANSデバイスやハロ(HALO)といった安全装備の研究と改良に使用してきたが、その使い道が完全に明かされている訳ではない。
2022年に設定された4年間のロードマップの中で、FIAは加盟国全体で草の根モータースポーツカテゴリーへの資金提供を強化し、交通安全プログラムに関する研究資金を増加させると明かしている。
またFIAは、透明性の高い予算編成と財務報告の導入も主要目的のひとつとして約束している。
エントリーフィー:
チーム名 2022年の獲得ポイント ベース金額 ポイントフィー 合計金額 レッドブル 759 617,687.00 7,411.00 6,242,636.00(約8億3,700万円) フェラーリ 554 617,687.00 6,174.00 4,038,083.00(約5億4,200万円) メルセデス 515 617,687.00 6,174.00 3,797,297.00(約5億900万円) アルピーヌ 173 617,687.00 6,174.00 1,685,789.00(約2億2,600万円) マクラーレン 159 617,687.00 6,174.00 1,599,353.00(約2億1,400万円) アルファロメオ 55 617,687.00 6,174.00 957,257.00(約1億2,800万円) アストンマーチン 55 617,687.00 6,174.00 957,257.00(約1億2,800万円) ハース 37 617,687.00 6,174.00 846,125.00(約1億1,300万円) アルファタウリ 35 617,687.00 6,174.00 833,777.00(約1億1,200万円) ウイリアムズ 8 617,687.00 6,174.00 667,079.00(約8,900万円) $ 21,624,653.00(約29億円) ドライバー 2022年の獲得ポイント ベース金額 ポイントフィー 合計金額 フェルスタッペン 454 16,236.00 2,100.00 969,636.00(約1億3,000万円) ルクレール 308 16,236.00 2,100.00 663,036.00(約8,800万円) ペレス 305 16,236.00 2,100.00 656,736.00(約8,800万円) ラッセル 275 16,236.00 2,100.00 593,736.00(約7,900万円) サインツJr. 246 16,236.00 2,100.00 532,836.00(約7,100万円) ハミルトン 240 16,236.00 2,100.00 520,236.00(約6,900万円) ノリス 122 16,236.00 2,100.00 272,436.00(約3,600万円) オコン 92 16,236.00 2,100.00 209,436.00(約2,800万円) アロンソ 81 16,236.00 2,100.00 186,336.00(約2,500万円) ボッタス 49 16,236.00 2,100.00 119,136.00(約1,600万円) マグヌッセン 25 16,236.00 2,100.00 68,736.00(約900万円) ガスリー 23 16,236.00 2,100.00 64,536.00(約800万円) ストロール 18 16,236.00 2,100.00 54,036.00(約700万円) 角田 12 16,236.00 2,100.00 41,436.00(約500万円) 周 6 16,236.00 2,100.00 28,836.00(約400万円) アルボン 4 16,236.00 2,100.00 24,636.00(約300万円) デ・フリーズ 2 16,236.00 2,100.00 20,436.00(約300万円) ピアストリ 0 16,236.00 2,100.00 16,236.00(約200万円) ヒュルケンベルグ 0 16,236.00 2,100.00 16,236.00(約200万円) サージェント 0 16,236.00 2,100.00 16,236.00(約200万円) $5,074,920.00(約6億8,000万円) $ 26,699,573.00(約35億8,000万円)
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