超高速サクヒール、予測される渋滞の取締は緩和せずとF1。タイミングが更に重要に?
F1第16戦サクヒールGPは1周の短い“オーバル型”レイアウトとなっていることで、予選時などは渋滞とスロー走行が予測されているが、レースディレクターのマイケル・マシは特に規制を緩和するつもりはないと語った。

バーレーン・インターナショナル・サーキットでの連戦となるF1第16戦サクヒールGP。ただコースレイアウトが前戦と異なり、全長3.5kmと短い“アウター・サーキット”を使用することとなっている。
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4つのストレートをコーナーで繋いだようなこのレイアウトでは、1周のラップタイムが53秒ほどとなることが予想されており、ドライバーたちは予選で複数回アタックを行なえる可能性がある。
20人全員が出走するであろう予選Q1では最もコースが混雑することになるが、ドライバーたちがクリアラップを取ろうとすることも相まって、特に渋滞が発生するだろうと考えられている。
こうした予測に対し、F1のレースディレクターであるマイケル・マシは、ルールを緩和することはなく、通常の妨害ルールが適用されるだろうと語った。
「フリー走行の最中、我々は大体にして(コース上の混雑に)寛大な見方をしている。それはそのセッションがフリー走行だからだ」
マシはそう語る。
「だが予選時は、不必要な遅滞行為が行なわれた場合、我々はそのメリットについて、調査を行なうというのが標準となるだろう」
「私は短い1周だからといって、“誰かの邪魔にならないようにする”ということが必要なくなるとは思っていない」
またマシはサクヒールGPがこれまでで最も周回を重ねるレースとなっても、特別な困難が生じることはないという認識を示した。
「間違いなく、猛烈に忙しいことになるだろう。そう言って差し支えない」と、マシ。
「周回数という面では最も長いグランプリとなるだろうね。言うまでもないが」
「速く、熱いラップになるだろうが、様子を見てみよう。ただ大体53秒から55秒ほどのタイムが予測されている。だからそういった意味では激しいモノになるのは間違いない」
「だがそれに対処するというのも良い挑戦だ。多くのチームと話したが、彼らも同じように考えていたよ」
またマシは一部のドライバーが“攻撃性の高い”縁石について懸念を表明していることについては、それを退けた。
「縁石があり、確かに攻撃性の高い物もある。だがそれは多くのサーキットと同じことだ。いくつかのサーキットでは“超”攻撃的な縁石があるが、また別のサーキットでは攻撃性の低い縁石になっている」
「だがその内側にはレーストラックがある。(縁石は)トラックに留まらせることが狙いなんだ。過去、ドライバーは常にいろいろな種類の縁石を要求して、様々な部分で攻撃性の高い縁石をより求めてきた。縁石は彼らがランオフに飛び出すことを抑えているんだ」
さらにマシは今週末もトラックリミット違反の監視はショートカットの面を重点的に行なっていくつもりだと語った。
「ここの性質から、トラックリミットはショートカットの方を監視することになるだろう」
「ワイドに走るのではなく、エイペックスの内側を走ることになる。ただ、金曜日のフリー走行でどうなるかを確認して、何を行なうべきかを見ることになるだろう。ここは誰にとっても経験のない全く新しい場所だからね」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | サクヒールGP |
執筆者 | Adam Cooper |