F1レースディレクター、ボッタスの”ピットレーンスピン”は「マクラーレンからの苦情がなくても審議対象になった」と断言

F1レースディレクターのマイケル・マシは、マクラーレンからの苦情がなかったとしても、シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目でピットレーンでスピンしたバルテリ・ボッタスは、審議対象になっただろうと語る。

F1レースディレクター、ボッタスの”ピットレーンスピン”は「マクラーレンからの苦情がなくても審議対象になった」と断言

 メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目に、ピットレーンでスピンをするという失態を喫した。これについてマクラーレンが苦情を申し立て、結局ボッタスには3グリッド降格のペナルティが科されたが、F1レースディレクターのマイケル・マシ曰く、マクラーレンからの苦情がなかったとしても、ボッタスの行為は調査対象になったはずだという。

 ボッタスはシュタイアーマルクGPのフリー走行2回目、タイヤを交換してピットボックスから発進した際にスピン。マクラーレンのガレージ前を越えたところで、ファストレーンを塞ぐような形でストップした。ボッタスは当時、ピットストップ時のホイールスピンをなくし、タイムロスを減らそうと2速で発進することを試みたが、これが仇となりコントロールを失ったのだ。

 ボッタスはスピンした際、他チームのスタッフや他のマシンを巻き添えすることはなかったが、自力ではコースに戻ることができず、近くにいたマクラーレンのメカニックたちの助けを借りて向きを変え、なんとかコースに向かうことができた。

 ただマクラーレンのチームマネージャーであるポール・ジェームズは、レースディレクターのマシに対して「完全に馬鹿げた行為だ」と報告することになった。マシもこの訴えに同意し、事件を調査すると応じた。そしてスチュワードは調査の結果、ボッタスのピットレーンでのスピンは危険なドラビングであると判断し、3グリッド降格のペナルティを科すことを決めた。

 このペナルティについては、ボッタスもメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフも、「厳しい裁定だ」と語った。しかしマシ曰く、この件についてはマクラーレン以外から報告は出されなかったが、もしその報告がなくても、スチュワードに対して調査するよう進言しただろうと語った。

「公平のために、そのような事件が起きたという状況では、それが何であれ、ピットレーンにいる全員に何が起きているのかを伝えるために、我々はすぐに画面に『調査中』および『記録する』と表示する」

 そうマシは語った。

「しかしその事件がどんなモノであったかということを公平に言えば、マクラーレンが何も言わなかったとしても、私はスチュワードに対して、それを調査するように進言しただろう」

 ボッタスは予選2番手となったが、このペナルティにより5番グリッドに降格となった。しかし決勝では順位を上げ、3位でフィニッシュしている。

 なおチームとマシの間での無線交信は、先日行なわれたスペインGP以降、F1の国際映像にも取り上げられるようになった。ただ、スチュワードはその交信を聞いていないはずであり、その無線内容に何らかの影響を受けた可能性をマシは否定した。

「スチュワードの面々は、私とチームの間のコミュニケーションを実際には聞いていない」

 そうマシは語った。

「そして彼らは、レースのコメンタリーも聞いていない。だから、その件(マクラーレンからの苦情があったこと)については決して気づいていないはずだ」

 

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