新シーズンに向けて”ホンダ製”PUが鼓動する……アルファタウリ、角田裕毅駆るニューマシン『AT04』を始動!
アルファタウリは、2023年用マシン『AT04』の火入れの様子を公開した。
スクーデリア・アルファタウリは、チームのファクトリーがあるイタリア・ファエンツァにて来る2023年シーズンに向けてニューマシン『AT04』が初始動した。
公開された動画内では、アルファタウリのスタッフや出向しているホンダ・レーシングが(HRC)のスタッフ立ち会いのもと、AT04に搭載されるパワーユニット(PU)に火入れが行なわれる様子が映された。
ホンダは2021年シーズン末をもってF1から撤退。2022年シーズンはホンダの二輪・四輪レース部門のHRCとして、レッドブルの新PU部門「レッドブル・パワートレインズ(RBPT)」を介しレッドブル・レーシングとアルファタウリの2チームへPUを製造・供給してきた。
F1はV6エンジンにMGU-HやMGU-Kなどを組み合わせた現行PU規定下でのパフォーマンス開発を新PU規定が導入される2026年まで凍結しており、2025年末まではHRCがレッドブルとの協力体制を継続することが決まっている。そして2022年日本GPからは、2チームのマシンに「HONDA」ロゴが復活し、2023年からはPUの正式名称も「ホンダRBPT」に変更されることとなった。
ホンダ/HRCとしては、ファエンツァのチームへPUを供給して6年目を迎える。動画内でもHRCのスタッフが着用するジャケットに入れられたHONDAの赤いロゴが大きく映し出されており、その関係の密接さが伺える。
F1技術規定が刷新された2022年シーズンにアルファタウリは『AT03』を投入したものの、チームが期待しただけの戦闘力は発揮できず、コンストラクターズランキングでも前年度の6位から9位に転落した。
新規定初年度で得られた学びをチームは2023年のニューマシンでどれだけ活かせるか……F1参戦3年目を迎える角田裕毅にとっては特に大きな意味を持つ。
チーム代表のフランツ・トストがよく口にする「ルーキーがF1を理解するためには3年かかる」という言葉は、裏を返すと猶予は3年ということ。アルピーヌへ移籍するピエール・ガスリーの後任として、2022年のイタリアGPで代役参戦ながらも入賞を成し遂げた”オールドルーキー”ニック・デ・フリーズの加入もあり、角田としては絶対に負けられない一年となる。
角田はファクトリー近くのイモラ・サーキットにてプライベートテストを実施。2021年型マシン『AT02』を走らせ、新シーズンに向けて準備を進めている。
角田とデ・フリーズが駆ることになるAT04は、2月11日にアメリカ・ニューヨークにてカラーリングが公開される。マシンそのものの公開は、2月23日から開始されるプレシーズンテストを待つことになりそうだ。
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