F1人気の高まりに、フォードも動くか?「検討が必要なのは明らか」レッドブルとの提携も噂に
アメリカ国内でF1の人気が急速に高まっている中で、アメリカの自動車メーカーであるフォードもF1復帰を検討しているようだ。
フォードは、F1の人気が高まっている中でF1参戦について検討する必要があると認めた。
フォードは、2026年から導入される次世代パワーユニット(PU)にバッジをつけることについて、レッドブルと話し合いを進めていると見られている。この契約は、2023年シーズンが始まる前に固まる可能性があるとさえ言われているが、フォードはレッドブルとの関係について沈黙を守っている。
しかしフォード側もリバティ・メディアがF1オーナーになって以来、F1の人気が急上昇したことで認識が変わり、グランプリ復帰が視野に入ってきたことを認めている。
2000年から2004年までジャガーとしてF1に関わっていたフォード。2003年と2004年にはジョーダンにコスワースのバッジを付けてエンジン供給を行なっていたが、その後は世界ラリー選手権やスポーツカーなど他のレースカテゴリーに力を注いできた。
フォード・パフォーマンスのグローバル・モータースポーツ・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、最近の成長によってF1参戦が考慮に値するものになったと考え方の変化を示唆している。
motorsport.comの独占インタビューに応えたラッシュブルックは、次のように述べた。
「F1は確かに強く、アメリカでも世界でも成長している」
「彼らは、素晴らしいレースと素晴らしいコンペティションを作り出したという点で上手くやってきた。頂点ではあったが、『Drive to Survive』(NetflixのF1ドキュメンタリー)のようなもので新しい視聴者を獲得することができた」
「企業としてF1に参加するのは、技術革新や技術移転、学習の機会のためだけでなく、マーケティングの理由もある。確かに変化しているし、明らかに検討が必要だ」
2026年からの参戦の噂について尋ねると、ラッシュブルックは次のように答えた。
「我々は憶測に対してコメントしないが、それは世の中のすべてのシリーズと同じだ」
「それらを研究し、理解し、そしてそれが意味を持つか持たないかを判断するのは我々の責任だ」
マニュファクチャラーにとってF1の魅力が増しているもうひとつの要素は、2026年から燃料が完全に持続可能なものに移行することだ。アウディとキャデラックも、F1に関心を持つ上で重要な要素としてこれを挙げている。
ラッシュブルックは、完全な電気自動車への移行を急がないカテゴリーには、強い価値があると感じている。
「持続可能燃料は確かに我々が興味を持っているものだが、それはすでに他のシリーズでも行なわれている。WRCでは昨年から導入され、我々にとって大きな学びとなったのだ」
「我々が販売する車両は、ある地域ではより早く電気自動車に完全移行し、その他の地域ではより長くICE(内燃機関)が使われるだろう」
「しかし我々は電気自動車を生産するだけではなく、ICEでも持続可能な企業でありたいと願っている。我々は参戦するかしないかに関わらず、すべてのシリーズがより持続可能な燃料に切り替えていくことを応援している」
フォードがF1に興味を持つもうひとつのきっかけとなるのは、ゼネラルモーターズがキャデラックを通じてアンドレッティとF1に参戦しようとしていることだ。
同じ米国の主要なライバルがF1に参戦するとしたら、フォードにとって何らかの刺激になることは間違いないだろう。しかしラッシュブルックは、ゼネラルモーターズの動向はフォードの計画を左右するわけではないと話した。
ゼネラルモーターズが関与することでフォードにとって何かが変わるかどうかという質問に対して、彼は次のように答えた。
「そうとは限らない。しかし彼らが11番目のチームとして参加することができるかどうか、その経過を見守るのは興味深いことだ」
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