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”特殊”なトルコGPで大苦戦。ガスリー、パフォーマンス低下に「当惑」

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、チームのトルコGPでのパフォーマンスに「当惑している」と語った。

Pierre Gasly, AlphaTauri AT01

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 舗装したての滑りやすい路面、そして雨により、F1トルコGPは大混乱のレースとなった。そんな中、特に苦しんだのはアルファタウリ・ホンダだと言えよう。

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 今季はイタリアGPで優勝、その後も安定して上位入賞を果たしてきたアルファタウリだが、トルコでは大苦戦。ピエール・ガスリー、ダニール・クビアトのふたりのドライバーは、揃って入賞を逃す結果となった。ガスリーはこの結果に、肩を落としている。

「決勝だけでなく、週末全体が本当に悪かった」

 ガスリーは決勝レース終了後にそう語った。

「ウエットでのパフォーマンスは、本当に劣っていた。正直なところ、ちょっと当惑しているくらいだ。僕らは、ウエットでもインターミディエイトでも、とても遅かった。それらのタイヤを、うまく機能させることができなかったんだ。予選でもそれは同じだった」

 ガスリーの災難は、それだけではなかった。予選結果が15番手と悪かったため、パワーユニット(PU)交換を申請。土曜日の夜の時点でマシンの分解に着手していた。しかし他のドライバーにグリッド降格ペナルティが科されたことによりガスリーは13番グリッドに繰り上がることになったため、PU交換の申請を取り下げた。しかし、すでにマシンの分解が済んでしまっていたため、これがパルクフェルメルールに抵触……ペナルティを科され、グリッド最後尾からのスタートとなってしまったのだ。

「そして、僕らはペナルティを受けた。つまり、たくさんの問題を抱えてしまったんだ。正直なところ、土曜日の朝からパフォーマンスが悪かったので、もっとうまくやる必要があった。次のレースのために、懸命に働かなければいけない」

「今回は明らかに特殊な状況にあった。こういう状況に直面することはもうないと思う。でも僕ら全員が、何がうまくいかなかったのか、何が悪かったのかをしっかりと確認しておく必要がある」

「昨日の予選の結果から、すでにいくつかの答えが出ている。でも、決勝に向けて変更することはできなかった」

「でも、僕らはこういうことを全て予測しておくべきだったし、もっと良い仕事をするべきだったと思う。でも、もう終わったことだ。今は今後の3レースに目を向ける必要がある」

 クビアトは、予選をQ1で敗退。決勝ではワンストップで走り切った3人のうちのひとりだった。他のふたりは優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)と2位のセルジオ・ペレス(レーシングポイント)だ。しかしクビアトは12位。しかも周回遅れだった。

「ポイントも獲れなかったし、非常に苦労した。だから12位で終わったということについては少し苛立たしかった」

 そうクビアトは語った。

「マシンと格闘したのに、その見返り無しでのフィニッシュは、苛立たしいよ」

「正直に言うと、やるべきことはあまりなかった。今週末、こういうコンディションの中では、どういうわけか僕らのマシンは正しい領域にはなかった。その理由を分析する必要がある」

「でも、ある意味では理解できることだ。こういうコンディションになるのは、あまりにも稀だ。だから、こういうコンディションに合わせてマシンを作るのは正しくない。でも、今回のことから学ぶ必要があるし、何が起きたのかを理解する必要がある」

 今季のアルファタウリは、コンストラクターズランキングでフェラーリと6番手を争う立場にあり、最近のレースで好成績が続いたことにより、逆転も夢ではないのではないかと思われた。しかしトルコで無得点、フェラーリは3位と4位に入ったことで、ポイント差が大きく拡大してしまうことになった。

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