あと1周あったら、タイヤが”爆発”していたかも……ペレス、ギリギリまで攻めた2位
F1トルコGPで2位になったレーシングポイントのセルジオ・ペレスは、決勝レースがもしあと1周あったら、インターミディエイトタイヤが破裂するのではないかと心配していたと語る。
Sergio Perez, Racing Point RP20 pit stop
Glenn Dunbar / Motorsport Images
レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、雨に見舞われたF1トルコGPで2位表彰台を獲得したものの、もしレース距離がもっと長ければ、終盤に履いていたインターミディエイトタイヤが破裂するのではないかと心配していたと語った。
3番グリッドからスタートしたペレスは、派手にホイールスピンを喫したレッドブル・ホンダ勢を尻目に無難なスタートを決め、2番手に浮上。レース序盤には、チームメイトのランス・ストロールに次ぐ位置を走り、レーシングポイントが1-2体制を築いた。
最初のピットストップを行ない、各車がインターミディエイトタイヤを履いた後も、レーシングポイント勢は1-2体勢を堅持。しかし残り22周というところで、チームはストロールをピットインさせ、2セット目のインターミディエイトを履かせた。
しかし一方でペレスは、1ストップで走り切る戦略を採った。結局、彼がインターミディエイトタイヤで走った周回数は48周にも及んだ。
ハミルトンには抜かれてしまい、勝利を手にすることはできなかったものの、ペレスはフェラーリ2台からのプレッシャーになんとか耐え、2位でフィニッシュ。久々の表彰台を手にした。
「僕は無線でチームに言ったんだ。あともう1周あったら、タイヤが爆発しただろうってね」
ペレスはレース後にそう語った。
「レースの終盤に向けて、バイブレーションは悪くなっていった。しかし履き替えた最初、そして路面が乾いていく終盤に向けてタイヤを労ったことが、レースを形作ったと思う」
「チームはレースを読み、戦略を組み立てるという面で素晴らしい仕事をした。今日のルイスはとても強かったと思うし、レースの終わりに向けて僕らのタイヤはもうほとんど終わっていた。でも、なんとか良い結果を手にすることができた」
ペレスはウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに履き替えた直後は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンから激しいプレッシャーを受けた。しかしフェルスタッペンは、ターン10でスピンしたことでタイヤにフラットスポットを作り、すぐにピットイン……ペレスはプレッシャーから開放されることになった。
また最終ラップには、ペレスはミスをした隙にフェラーリのシャルル・ルクレールに一旦先行されることになった。しかしその後、ルクレールもミス。ペレスは再び2番手のポジションを手にし、そのままチェッカーを受けた。ミスをしたルクレールはチームメイトのセバスチャン・ベッテルにも抜かれ、4位となった。
「ミラーでは、何も見えなかったんだ」
ペレスはフェルスタッペンとの戦いをそう振り返った。
「僕のミラーには、霧しか映っていなかった。だからエンジニアが、後方との差などを教えてくれた。そして突然マックスが大きく見え、その直後に突然いなくなってしまった」
「もうひとつはシャルルとの件だ。彼がそんなに近くにいるとは気付いていなかった。それで、最終ラップは彼との良い戦いになった。彼は僕をターン10で抜いた。そして僕は彼をターン12で抜き返したんだ」
「混沌としたレースだったが、僕らにとっては力強い結果だった」
2位という結果は、ペレスのレーシングポイント(フォースインディア時代も含む)での最高成績。ペレス自身としては、ザウバー時代の2012年イタリアGP以来の好成績である。
しかし今のところ、ペレスは来季のシートが未定という状況。最悪の場合は、F1を離れる可能性すらある。
今回の結果は、F1を去るにあたっての送別のプレゼントのように感じるか? そんな意地悪な質問に対して、ペレスは次のように語った。
「毎週毎週、しっかりと結果を残さなければいけないのはご存知の通りだ。いつものようにね」
「直近のレースで同じくらい良ければ、さらに良い結果でフィニッシュすることが重要だ。あとは、僕がコントロールできない部分だ」
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