身体痛めつけるF1マシンにNO! ガスリー「30歳で杖を使うような状況は防がないと」
アルファタウリのピエール・ガスリーは、2022年型F1マシンのポーパシングの身体への影響を懸念しており、FIAに対して「30歳で杖をつく」結果を防ぐ方法を見つけるよう呼びかけた。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
F1は2022年シーズンから、レギュレーションが大きく変更された。新世代のマシンに対しては、身体への物理的な影響を懸念する声もあがっているが、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)もそうした声に同調している。
ダウンフォースをグラウンドエフェクトに大きく頼った2022年型のF1マシンでは、各チームが大なり小なりマシンの上下動(ポーパシング)に悩まされてきた。
先日行なわれた第8戦アゼルバイジャンGPではその影響を感じるドライバーも多かった。特にメルセデス勢が酷いポーパシングに見舞われ、マシンのボトミング(底づき)によってドライバーが背中に痛みを訴えていた。
ルイス・ハミルトンはレース中、「痛みで歯を食いしばっていた」と説明。チーム代表のトト・ウルフはF1が怪我を防ぐための解決策を見つける必要があると語った。
ガスリーもこうした状況の改善を求めているドライバーだ。彼は自分のF1キャリアを通じて、ここまで”残忍な”レースを経験したことはないと語っている。
「健康的じゃない。それは間違いない」と、ガスリーは言う。
「各走行の前後に理学療法セッションを受けていたんだ。文字通りサスペンションが無くて、椎間板が衝撃を受けていて負担がかかっている」
「チームからは『よし、セットアップは妥協できる?』と聞かれるけど、僕はパフォーマンスのために自分の健康を妥協している。いつもそうだよ。僕はドライバーだし、できる限り速く走ろうとしているからね」
「でもFIAは僕らドライバーに、健康とパフォーマンスのどちらかを犠牲にしなければならないような状況に追い込むべきじゃないと思う」
「それが今の難しい所であって、明らかに持続可能じゃない。だからドライバーズブリーフィングで話し合って、この問題について注意喚起して、僕らが30歳で杖をつくような状況から救うための方法を見つけるように求めているんだ」
ポーパシングの影響は身体へのダメージだけではなく、当然ながらドライビングにも影響はある。ハミルトンはアゼルバイジャンGPでバウンシングによってコントロールを失うことを恐れていたと話しており、僚友のジョージ・ラッセルもブレーキングポイントで苦戦していたと話している。
ガスリーはポーパシングの影響でミラーが「地獄のように揺れている」とポーパシングの影響を語っており、視界が悪くなっていると説明した。
「それ以外にも、ステアリングが揺れていることで、マシンが勝手に動くときもある」
「それが起きる速度域では、簡単なことじゃない。今年の終わりまでに彼らが何かを修正できるとは思えない。でも、来年に向けては(問題改善を)期待している」
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