F1 カナダGP
ガスリー、ポーパシング対策導入の動きにポジティブ「競争力への影響は最小限で済むと思う」
アルファタウリのピエール・ガスリーは、今季マシンの激しいポーパシングを抑制するためにFIAが介入したとしても、競争力に与える影響は最小限に留まるだろうと考えている。

Luke Smith
編集: 2022/06/17 17:53
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今週末のF1第9戦カナダGPを前に、FIAはドライバーへの身体的な影響を懸念し、今季マシンのポーパシング抑制に向けて動くことを決めた。
前戦アゼルバイジャンGPでは、多くのドライバーがポーパシングに直面。その振動は今季これまでで最悪レベルで、メルセデスのジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンは、身体に痛みを感じるほどだった。そのため、ふたりはポーパシングによるドライバーの安全性について問題提起していた。
こうした状況を踏まえ、FIAはカナダGPを前に、対策の”一歩目”となる新たな技術指令を全F1チームに向けて発行した。これは「FIAがこの問題に取り組むために講じる措置に関して、チーム側にガイドラインを示す」ために出されたモノであり、カナダGPの週末は今後に向けた観察やデータ収集が行なわれることになる。
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しかしポーパシングに苦しんでいない、または問題を解決したチームにとって、ルール変更が不利に働く可能性もある。特にポーパシングの少ないクルマ作りに成功しているレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、いい仕事をしたチームに、できなかったチームと同じペナルティを科すのは不公平だとコメントしていた。
「安全ではないマシンを走らせるべきではない。それは、技術者にとっては最も重要なことだと思う。何台かのマシンには問題があるからね。そして、問題がほとんどないマシンもある」
「まともな仕事をした人と、おそらく僅かに目標を達成できなかった人に同じペナルティを課すのは、不公平だと思えるだろう」
今回発表された技術指令のひとつ目は「プランクとスキッドブロックに関して、その設計と観察された摩耗の双方から、より綿密に精査を行なう」こと。ふたつ目は「車両の垂直加速度に基づき、垂直振動の許容レベルを量的に示す指標を定義すること」とされている。
これらを踏まえると、マシンの振動や垂直振動に関して一定の閾値を設定し、それをオーバーしたマシンの車高を上げることでポーパシングを抑える方向で、FIAは検討を進めているようだ。
そうなった場合は、メルセデスを筆頭に、マシンの車高を下げることで問題が増幅しているチームにとっては、頭痛の種となるだろう。
アゼルバイジャンGPで、この問題に対処しなければドライバーは30歳で歩くのに杖が必要になると警告したピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、FIAの介入が「どのチームやどのクルマの利益になるかはさておき、ポーパシングは明らかに過剰だ」と語った。
「そとから見ているだけだったり、オンボード映像を見たとしても、実態がどうなっているかは分からないだろう」
「これが僕たち全員にとって重大なテーマであることを理解してもらえただけで嬉しい。僕たちは、ただ文句を言いたいがためにここにいるわけじゃないんだ」
「僕たちは皆、このスポーツを愛している。このスポーツをより良いものにし、前進させようと努力しているんだ」
「これは単に、僕たちの健康に対する懸念なんだ。パフォーマンスと関連付ける以前の問題なんだ」
ガスリーは、FIAの介入による勢力図の変化に関しては「最小限に留まる」と考えている。
「僕たちが話しているのは、クルマの性能のごく一部に影響を与えるような変更があり得るということだ」
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、シーズン途中のルール変更に対して批判が出る可能性があることを認めながらも、FIAが計画している分析とデータ収集が何らかの答えを与えてくれることを期待している。
「実際にどうなのかを測定する必要がある」とシュタイナーは言う。
「いくつかのマシンはかなり酷いと思うが、車高を上げるという解決策はある。しかし、それでは遅くなってしまう」
「何年前だったか、シーズンの途中でタイヤを変更した時のように、根本的な変更は勢力図をガラッと変えてしまうかもしれない」
「それは、本当にフェアなことなのか? いや、それは安全面を考えてのことなんだ。だが危険なら車高を上げればいいというアプローチになりかねない」
「レギュレーションを変えずに、どこまでが危険なのか、限界はどこなのか……方法を見つけるための、今回の計測だと思う」
「全然分からないし、調べたこともない。今後数日でどうなるか見てみよう」
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