師匠を超える日も近い? アルファロメオF1代表、ジョビナッツィはもはやライコネンを参考にする必要はない
アルファロメオF1のアントニオ・ジョビナッツィがマシンへの取り組み方を変えたあと、経験値に富んだチームメイトのキミ・ライコネンを参考にする必要はなくなったと、チーム代表のフレデリック・バスールは考えている。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
アルファロメオF1チームの代表を務めるフレデリック・バスールは、正ドライバーとして在籍3年目となるアントニオ・ジョビナッツィはマシンへの取り組み方を変えたことにより、チームメイトでありF1世界チャンピオン経験者のキミ・ライコネンを参考にする必要はなくなったと考えている。
チームに加入した2019年シーズンは苦労したものの、ジョビナッツィは次第にライコネンと肩を並べるようなパフォーマンスを発揮するようになった。2020年シーズンはそれぞれ4ポイント獲得、予選では9対8とジョビナッツィがライコネンを僅差で上回った。
2021年の初め、ジョビナッツィは経験豊富なライコネンとのペア継続を喜び、さらなる学びを得たいと述べていた。一方でバスール代表は、ジョビナッツィにチームを引っ張る存在になって欲しいと語っていた。
ジョビナッツィは、2021年シーズンのチーム初入賞となる10位を第5戦モナコGPで獲得し、アルファロメオに貴重なポイントを持ち帰った。
41歳のライコネンが今季限りで引退しても、ジョビナッツィは経験の浅いチームメイトを引っ張るチームリーダーの役目を果たす準備が出来ていると、バスールはMotorsport.comイタリア版の独占インタビューで語った。
「そう(チームリーダーを務める準備が出来ていると)思う。というのも、アントニオからのフィードバックは非常にしっかりしている」とバスールは言う。
「おそらく過去に彼が抱えていた課題のひとつは、彼がキミを参考にし過ぎていたことだ。自分自身に集中すべきだったのにね」
「ここ12ヵ月での彼の大きな変化は『よし、自分に集中しよう。自分の仕事をこなして、自分の能力を100%発揮すれば、ちゃんと仕事が出来る』と言うようになったことだと思う。彼は(マシンとの)向き合い方を変えたのだ」
「多くの場合、最初に参考にするのはチームメイトだから、(向き合い方を変えることは)簡単なことではない。今、彼はチーム内で独自のポジションを確立しており、それは我々にとっても重要なことだ」
2021シーズン開幕から5戦を終え、予選で4対1とライコネンを圧倒しているジョビナッツィは、今シーズン序盤でまた一歩前身したと、バスールは考えている。
「ふたつのシーズンを通して彼は確実に進歩しているが、2020年の後半には既にこうなっていた」と説明する。
「よく見てみると、イモラでの問題(ハースF1のニキータ・マゼピンに、予選アタックラップ直前に抜かれたこと)を除けば、彼はまずまずの予選をこなしている」
「だがその他の予選では、彼はチームを牽引出来ている。安定感を得ることは我々にとっても重要で、前にも述べたが、アントニオは成長し改善している途中だ」
「彼は少し……“不幸”、それが適切な言葉かは分からないが、我々はかつてポイント獲得を目指すべきレースで問題を抱えすぎていた。少なくともペースはあったのだ」
「そして最も重要なことは、全23レースあるために、ペースが良ければポイントを得る事ができる。アントニオは良い仕事をしているよ」
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