F1シートを失ったジョビナッツィ「財政面が交渉材料となった場合、F1はあまりにも冷酷」

今季限りでアルファロメオF1のシートを失うことになったアントニオ・ジョビナッツィは、契約交渉を”財政的な面”が支配することになれば、F1は実に冷酷だと語った。

F1シートを失ったジョビナッツィ「財政面が交渉材料となった場合、F1はあまりにも冷酷」

 アルファロメオF1は、2022年のドライバーとして、周冠宇を起用することを発表した。これで来季の同チームのラインアップは、周とバルテリ・ボッタスに決定。アントニオ・ジョビナッツィは、今季限りでシートを失うことになった。しかもこれで全チームのドライバーラインアップが出揃うことになったため、ジョビナッツィのグランプリでのキャリアは、事実上終了してしまったと言えよう。

 アルファロメオがジョビナッツィではなく、周を選んだ理由……それはその財政的なメリットだと考えられる。周は多くのスポンサーの支援を受けており、それがチームにとっては大きな後押しとなったはずだ。また初の中国人F1ドライバー誕生ということで、来季以降同国内でF1熱が盛り上がるのは必至と見られており、それはアルファロメオF1の”営業”にとっても好材料となるであろう。

 ジョビナッツィは、F1に残れなかったことに失望。自身のSNSでは最終戦まで全力で戦うとした一方で、パフォーマンス面以外の部分で、シートを失ってしまったことを匂わせた。

「F1は感情的なモノであり、才能、マシン、リスク、スピードなんだ」

 

 ジョビナッツィは、幼少期の自分がおもちゃのフェラーリF1に乗っている写真と共に、そう投稿した。

「しかしお金が支配する時、それは冷酷になる場合がある」

「予想し得ない結果、そして自分の貢献によって達成してきた大小の勝利を考えれば、驚きだったと思う。これが僕のF1の最初の写真だったとすれば、最後の写真も撮らなきゃいけないね」

 なおアルファロメオF1のフレデリック・バスール代表は、周を起用することによって、チームにとっての”商業的”な機会が開かれることになると、公然と発言する。

「誰もが興奮している。アルファロメオやオーレンだけではない。誰もが、中国と商業的な繋がりを構築したいと思っているのは、ご存知の通りだ。そしてこれは、そのための最善の方法だ」

「それは可能性があるということだ。2023年や2024年よりもはるかに前の段階で、それを掴めるかもしれない。我々と、我々の営業部門にとって、これは大きなチャンスなのだ。そして我々は、そのことに取り組む必要がある」

 なおF1中国GPは2022年は開催されないことが決まっているものの、それ以降2025年までの開催契約延長がすでに決定済み。これと周のF1デビューが、相乗効果を生むことになるかもしれない。

 

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