グロージャン、バーレーンGPの大事故から1ヵ月。シムレース再開も「まだ左手が完全ではない」
ロマン・グロージャンはiRacingのストリーミング配信の中で、F1バーレーンGPでの激しいクラッシュから1ヵ月が経ったが、手の状態は良くなってきていると語った。

ハースの元F1ドライバーであるロマン・グロージャンは、F1バーレーンGPでの大クラッシュから1ヵ月が経過し、手の状態が良くなっていることをファンに報告した。
グロージャンは、11月に行なわれたF1第15戦バーレーンGPの1周目に恐ろしいクラッシュに見舞われてしまった。奇跡的に重傷を免れたものの、手に火傷を負ってしまったグロージャンは、サクヒールGPとアブダビGPの2レースを欠場。そのままハースF1チームを離れることになった。
グロージャンはスイスの自宅で怪我の治療を続けており、自身のソーシャルメディアで定期的に最新情報を投稿している。彼は自身のツイッターの自己紹介欄を『父親-夫-レーシングドライバー-嫌われ者で火に強い-別名フェニックス』に変更している。
クラッシュからちょうど1ヵ月が経過した12月29日(火)、彼はジムに行ってテニスをすることができたとツイートした。
さらに翌日には、Twitchでフォロワーからの質問に答えた他、レーシングシミュレータの『iRacing』を使い、ダラーラのF3マシンでニュルブルクリンクを周回するストリーミング配信を行なった。
また、グロージャンは自身の手の最新情報を次のように語った。
「手は良くなってきているよ。左手はまだちょっと苦しんでいるし、出来ることも限られている」
「最大の問題は左手の親指で、これ以上親指を曲げることができないんだ」と、ジェスチャーをしてみせた。

Romain Grosjean racing on iRacing
グロージャンは、自身のシムレーシングチーム『R8G Esports』を設立し、6月のバーチャル・ル・マン24時間レースやいくつかの有名なシムレーシングシリーズに参加している。
グロージャン自身のシムレースでの活躍は限られているが、6月のバーチャル・レース・オブ・チャンピオンズには参加しており、今週末にはシムレースに参加する準備をしているとコメントした。
以前、グロージャンはプライベートテストを行なって、F1に適切なお別れをしたいと語っていた。すでにメルセデスは、他のチームがテストをできなければ、彼のためにマシンを走らせることができると述べた。
現実の世界でのグロージャンのレースプランは宙に浮いている。ハースとの契約が更新されないことを知らされたグロージャンはインディカーへの転向を真剣に検討していたが、大クラッシュを経て考え直す必要があるかもしれないと語っている。
また、バーレーンでのクラッシュで彼の命を救ったコックピット保護デバイス『ハロ』なしではレースをしないとコメントしている。
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