クラッシュしたら最後? ハースF1、スペアシャシーなしでオーストラリアGPに臨む……サウジでの大クラッシュが影響
ハースF1は、ミック・シューマッハーが第2戦サウジアラビアGPの予選で大クラッシュを喫したことで、第3戦オーストラリアGPをスペアシャシーの用意なく挑むこととなった。
Kevin Magnussen, Haas VF-22
Andy Hone / Motorsport Images
ハースF1でF1 2年目を迎えたミック・シューマッハーは、ジェッダ市街地サーキットで行なわれた第2戦サウジアラビアGPの予選Q2で大クラッシュを喫した。
シューマッハーには怪我はなかったものの、マシン大破とスペアパーツの数が少ないことを理由にチームは彼の決勝レース欠場を決断した。また、このクラッシュの影響によりハースは、第3戦オーストラリアGPをスペアシャシーなしで臨むこととなった。
オーストラリアGP開幕前の4月6日(水)、現地入りしたハースのメカニックはカーフュー(作業禁止時間の門限)を破って、既存のスペアシャシーでマシンの組み立て作業を行なった。
ハースでチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは木曜日、motorsport.comに次のように語った。
「みんなにとってかなりタフな1日になった」
「昨晩は、今朝に備えて先回りするためにカーフューを破ることになったが、今夜はそうはならない。カーフューを1回破ったのは、良いポイントを得るためには意味のあることだ」
「その場その場で、”できる限りの”パーツを持ち込む必要がある。だが”それ以上”はないのだ。もうストックはない。持っているモノを全て、ここに持ち込んでいる」
「スペアシャシーもなければ安全策もないから、注意が必要だ。でなければ、また1台で決勝スタートを迎えることになる」
【動画】F1サウジ、ミック・シューマッハーの衝撃クラッシュシーン
クラッシュしたマシンに使用されていたシャシーは、イギリスにあるチームのファクトリーに送られ、精密検査と修理が行なわれる。問題がなければ、第4戦エミリア・ロマーニャGPには再び持ち込めるとシュタイナーは考えている。
「シャシーは昨日、飛行機で戻された」と彼は言う。
「税関申告や書類作成のために一度ここ(オーストリア)に持ち込む必要があったのだ。いまはシンガポールで足止めを食らっていると今メールが届いた」
「戻されて修理を受けるが、イモラではスペアシャシーとしてまた使えると思う。問題ないと思う」
「側面の衝撃構造は交換する必要があるし、再塗装も必要だ。小さなへこみもあるが、シャシーは修理可能だ」
シューマッハーは、シャシーに加えてオーストラリアGPのフリー走行1回目から新しいギヤボックスを投入する。ただ、フェラーリ製パワーユニット(PU)に関しては、サウジアラビアGPでクラッシュを喫した際に搭載されていたモノを引き続き使用するという。
シュタイナーは、PUには強い衝撃が加わったものの、機能に問題はないと考えている。
「(PUに)火を入れてみる必要があるが、全て圧力チェック済みだし、フェラーリも問題ないと言っている」
シューマッハーは、オーストラリアGPの舞台となるアルバート・パーク・サーキットを走った経験がないドライバーのひとりだが、未経験であることに不安を抱いていないとシュタイナーは言う。
「彼は昨年、初体験のコースをたくさん走ったから、今年は多くない」
「今回もそのひとつだが、彼にとっては大きな問題にはならないと思う。ただスピードに乗っていくだけだ」
「今はケビン(マグヌッセン)もいる。彼はここを走った経験があるし、このコースのこともよく理解している。ミックも彼のデータを見ることができる。彼のやっていることができるなら、スピードも増すはずだ」
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