メルセデス、予選Q3に進めなかったのは10年ぶり! ハミルトン、現状は「毎週末が”救出劇”状態」
ルイス・ハミルトンは、2台共に予選Q2ノックアウトを喫した第4戦エミリア・ロマーニャGPの予選を終え、今は”毎週末が救出劇”だと感じているようだ。
F1第4戦エミリア・ロマーニャGP予選を13番手で終えたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、苦しい現状について「今は毎週末、”救出劇”をしているようなものだ」と語った。
ハミルトンの予選は最初から苦しい展開となった。角田裕毅(アルファタウリ)を0.004秒差で上回り、15番手でなんとかQ1突破。Q2では最初のアタックで13番手と振るわなかった。その後、雨が振り出しコンディションが悪化。タイムを更新するチャンスがなくなり、13番手で予選を終えた。
ハミルトンが予選Q3に進めなかったのは、Q1敗退を喫した第2戦サウジアラビアGP以来2度目だが、サウジアラビアではQ3に進出していたチームメイトのジョージ・ラッセルも今回は11番手でQ3には進めず。メルセデスが2台ともにQ3に進めなかったのは、2012年日本GP以来の事態となった。
「素晴らしいセッションではなかったし、当然ながらガッカリしている」とハミルトンは予選を振り返った。
「楽観的な気持ちでここに来て、みんながファクトリーで一生懸命働いているのを知っているのに、物事がまとまらないんだ」
「ガッカリだよ。今日はチームとして不完全燃焼だったと思う。やるべきことがあってもできなかった」
「とはいえ、スプリントレースで上位に食い込むために、できる限り努力する。難しいレースになるだろうけど、明日は天候に恵まれることを願っているし、もしかしたら僕らの道が開けるかもしれないね」
予選では苦しんでもレースペースは良く、決勝で挽回ができるという印象のメルセデス。今回はスプリントが行なわれるフォーマットであり、メルセデスにとっては巻き返しのチャンスとなる可能性もあるのではないかと訊くと、ハミルトンは次のように答えた。
「ハードワークを続けるだけだよ。毎週末が”救出劇”なんだ」
ハミルトンはQ2で予選を終えた後、ガレージの奥でチーム代表のトト・ウルフは言い合いをしているようなシーンが国際映像に映った。
ハミルトンはその時の内容を明かさず、「すべて内部のことなんだ。だからそれを共有したくない」と答えた。
ラッセルは主にタイヤの温度を上げられずに苦しみ、度重なる赤旗でペースを上げられなかったという。
「今日は赤旗のせいでちょっと残念な結果になった」
「でも、自分たちが望むような結果が得られない週末があるなら、それはスプリントの週末が良い。理想的ではないけど、ポジションを挽回するチャンスがある」
そうは言いつつも、スプリントレースはオーバーテイクのチャンスが少なく、メルセデスにとって前進するチャンスとなるかは分からないとラッセルは言う。
「明日のレースは少しトリッキーになりそうだ」
「スプリントレースでは、通常、それほど多くのことは起こらない。この新しいマシンで、より近くを走れたら面白いんだろうけどね」
「僕たちは今のライバルたちと比べてタイヤのデグラデーションの面でアドバンテージがあるけど、それを活かすためには、十分な周回数がないと思う。今週末、その”ライバルたち”にトップ2チームは入っていない」
「だから、僕らが何ができるかを見てみよう。日曜日もあるしね。僕たちは上に行くしかないんだ」
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