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F1のタイヤウォーマー廃止計画にハミルトン反対「危険だし無意味。結局燃料をたくさん使うだけ」

メルセデスF1のルイス・ハミルトンは現在検討されているタイヤウォーマー禁止という案について「危険」で「無意味な行動」だと批判している。

Lewis Hamilton, Mercedes-AMG, carries his crash helmet in the pit lane

 F1では現在、持続可能性を高める観点からタイヤウォーマーを禁止にするかどうかを検討中だ。しかし、7度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、これを危険な動きだと批判している。

 タイヤウォーマーの使用禁止に向けて、現在のところ7月のイギリスGP後にチーム、FIA、FOMが参加しての投票が行なわれることになっている。

 タイヤウォーマーの廃止自体は、以前も検討されたことがある。様々な技術的な制約もあり、当時はウォーマー禁止の計画は止まってしまったが、現在ピレリはウォームアップを必要としないタイヤの準備を進めており、前述のイギリスGP後に最終的なタイヤを用意すべくプランを進めている。

 こうしてタイヤウォーマー廃止に向けた計画が進められているものの、懐疑的な見方も根深く残っている。

 批判的なドライバーのひとりが、ルイス・ハミルトンだ。彼はタイヤウォーマー廃止は何のメリットも無く、危険性も増えてしまうと主張している。

「危険だと思うよ」

 タイヤウォーマーを巡る状況について見解を求められたハミルトンは、そう答えた。

「ウォーマー無しのテストはしたけど、ある段階で事故が発生するだろうね。だから僕は間違った決定になると思う」

「タイヤを機能させるために、何周も走らないといけないんだ。持続可能性や環境負荷低減のためにウォーマーを廃止するという話だけど、実際にはタイヤに熱を入れるためにたくさん燃料を使っているだけになる」

「更に別の懸念もある。コースに出ていくときだ。滑るし安定しないしで、簡単に他のドライバーに追突する可能性がある。無意味な動きだよ」

 こうしたハミルトンの懸念には、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)も同意している。

 サインツJr.は「なぜF1がタイヤウォーマーから離れようとしているのか、僕にはまだ理解できていない」と語り、更に次のように続けた。

「意味が無いんだよ。たくさんの燃料、タイヤを使っているんだ。サステナビリティーについても、僕はまだその哲学を理解しきれていない。それにこれだけ車高の低いクルマだとリスクも有る」

「だけどこれはF1やFIA、ピレリの決断した方向性なんだ。だからそれに適応していかないとね」

 なおピレリのモータースポーツディレクターであるマリオ・イゾラは、タイヤウォーマーの廃止については単に持続可能性を考える以上に考慮すべき点があるとも明かしており、レースに悪影響は与えたくないとも語っている。

「明確な予感はない。正直なところ、予測は難しい」

「持続可能性のため、この方向に進むのは誰にとっても目標だと思う。しかし、ショーにダメージを与えたくないのは明らかだ」

「不可能な目標ではない。だから、不可能だとは言いたくはない。しかし、大きな挑戦であることは間違いない」

 
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