速報ニュース
F1
メルセデスF1、”ホイールベースが長い”弱点を解消……ハミルトン「もう問題はない」
ルイス・ハミルトン曰く、ホイールベースが長いというマシンコンセプトにより弱点となるはずだったコーナリング性能を、今季のメルセデスはなんとか克服することができたと語った。

Jonathan Noble
編集: 2020/11/26 11:07
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

メルセデスのルイス・ハミルトンは、チームが昨年まで抱えていた”ホイールベースが長い”ということに起因する弱点が、今季は払拭されているという。それが、2020年の圧倒的強さに繋がっているようだ。
Read Also:
メルセデスはここ数年、他チームと比較してホイールベースの長いマシンを登場させてきた。ホイールベースが長いということは、気流の影響を受けるボディワークの表面積が増えるということになるため、ダウンフォースを稼ぎやすいというメリットがある。しかしその一方で、ホイールベースが短いマシンと比較すれば、コーナーでの軽快さに欠けるというデメリットも生じる。
メルセデスは、ホイールベースを長くする現在のコンセプトが、現行レギュレーション下で最適な解決策であると信じてきた。しかしその一方で、コーナリングの難しさを克服するために、懸命に戦ってきたという。
同チームのドライバーであるルイス・ハミルトンは、ライバルチームがメルセデスのコンセプトに追従しなかったことに驚いているという。そしてチームは開発の結果、弱点となるエリアを一掃することにも成功したという。
「例えば去年のマシンの中では、僕たちのマシンが最も長かった」
ハミルトンはそう語った。
「でも他のどのチームも、ホイールベースを延ばすことはしなかった。それには間違いなく、少し驚かされた」
「2017年以来、僕らはホイールベースの長いマシンで勝ってきた。ライバルたちは、ホイールベースを短くするというやり方に固執してきたと思う」
「ホイールベースが長いおかげで、大きなダウンフォースを手にしている。でも、ショートホイールベースのマシンと比べれば、コーナーでの軽快さはない。去年、僕らのマシンは中速コーナーと高速コーナーでは速かったが、低速コーナーでのパフォーマンスはかなり悪かった。マシンが思うように旋回してくれなかったんだ」
「今年の冬にテストを始めた時、マシンのキャラクターは同じようなモノだった。マシンのセットアップの方向性について、いくつかの課題を抱えていたけど、それを変更したんだ。口で言うのは難しい。去年はマシンを旋回させるのが難しかったけど、今ではもうその問題は存在しないんだ」
ハミルトンは自分自身について、マシンのフロントエンドの応答性が高いことを好むドライバーだと分析する。それは最近のメルセデスのマシン特性とは一致しない。今季に向けてはこの特性を修正しつつ、マシンの軽快な旋回性という問題にも対処できたとハミルトンは明かす。
「僕はより応答性の高いフロントエンドが好きなんだ」
「しかし、タイヤには限界がある。グリップの面では、フロントにもリヤにも限界というモノがあるんだ。入力に応じて変化しない時もあるし、発熱による劣化もある……一方に影響を及ぼそうとしても、メカニカルバランスでできるのは限られたことだけだ。シーソーのようなモノなんだよ」
「去年の僕らのマシンは、リヤエンドが強みだった。基本的には、リヤでコントロールしていたようなモノだ。フロントについては、アンダーステアだった。タイヤのグリップの限界を超えると、とても苦労することになった。リヤのメカニカルグリップをどれだけ調整しても、それが治ることはなかった。その分で、今年はいくつかの修正を加えたんだ」
「空力バランスを変えるなら、そのプロセスははるかに長くなる。ただ変更すればいいというわけじゃないんだ」
「僕らは冬の間にそれを修正し、エアロバランスをより後方に動かした。それにとってマシンは異なる形で反応し、これまでとは異なるステアリング角度、そして異なる旋回角度で動いた。だから間違いなく、はるかにうまく機能していると言える」
Read Also:
- F1メカ解説|大荒れトルコで明らかになった、各F1チーム”ヒミツ”の空力
- F1メカ解説|まさに”汚れた英雄”……空力解明のヒントに? 黒く染まったF1マシン
- フロントウイング”7度違う”ミスで真価は見えずも……レッドブル、トルコに改善パーツ投入
- ロングホイールベース継続のメルセデス「頭を悩ます必要はなかった」
- ”爆発”する個性……史上最もワイルドなデザインのF1マシントップ50
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 悔しいトルコから巻き返しなるか? ホンダ田辺TD「3連戦初戦、良い形のスタートを」
次の記事 F1開催には賛否両論も……「実際に訪れると国の印象が変わるはず」とサウジアラビア王子
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
ルイス ハミルトン

フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
11 時間前
フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」

予選6番手に終わったハミルトン。直線長いバクーでトウを得られず最悪のQ3に「結局は前に誰かがいるかどうか、それだけだ」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
2 日前
予選6番手に終わったハミルトン。直線長いバクーでトウを得られず最悪のQ3に「結局は前に誰かがいるかどうか、それだけだ」

フェラーリ、アゼルバイジャン初日苦しむ「マシンバランスとタイヤに苦戦。やるべきことは多い」とバスール代表
F1
F1
アゼルバイジャンGP
3 日前
フェラーリ、アゼルバイジャン初日苦しむ「マシンバランスとタイヤに苦戦。やるべきことは多い」とバスール代表

More from
メルセデス

「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 日前
「誇りに思える週末だった」ラッセル、バクー勝利で自信ついた! 残りレース全勝計画ブチ上げる

16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 日前
16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」

フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 日前
フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」
最新ニュース

復帰戦でいきなり3位のハジャーを、レッドブルも称賛。“激情型”から卒業して精神的にも成熟?「さまざまな面で成長している」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
3 時間前
復帰戦でいきなり3位のハジャーを、レッドブルも称賛。“激情型”から卒業して精神的にも成熟?「さまざまな面で成長している」

WECフェラーリ、富士6時間は今季最悪のレースに「あらゆることがうまくいかなかった」残り2戦で逆襲目指す
WEC
WEC WEC
Fuji
3 時間前
WECフェラーリ、富士6時間は今季最悪のレースに「あらゆることがうまくいかなかった」残り2戦で逆襲目指す

なぜMissionH24は燃料電池を止め、水素V6を選んだのか。 トヨタと描き直すル・マンへの道
WEC
WEC WEC
Fuji
4 時間前
なぜMissionH24は燃料電池を止め、水素V6を選んだのか。 トヨタと描き直すル・マンへの道

ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
5 時間前
ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録