初開催ムジェロでPPのハミルトン……ボッタスの学習力に「重圧が高まった」
F1トスカーナGPでポールポジションを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンは、バルテリ・ボッタスがフリー走行でこれまで以上に好調だったため、タイムを削るために大きなプレッシャーが高まったと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催スケジュールが大きく変更された2020年のF1。その一環として今週末には、ムジェロ・サーキットでのトスカーナGP開催が追加された。ムジェロでF1グランプリが開催されるのは、これが初めてのことである。
そのため多くのドライバーが、ムジェロを訪れるのはほぼ初めてという状況。メルセデスのルイス・ハミルトンもそのうちのひとりだ。そんな中、ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが、フリー走行で3連続トップタイムを記録。そして予選を迎えた。
予選Q1でもボッタスが首位。しかしQ2ではハミルトンが意地を見せ、なんとかトップタイムを記録した。そして最後に迎えたQ3最初のアタックではハミルトンが前……しかしボッタスが2回目のアタックに入ったところで、イエローフラッグが振られて減速しなければならなかったため、彼はやむなくペースダウン。結果的にはハミルトンがポールポジションを獲得した。
「これまで僕は、サーキットを早く学びとることができるというのが、自分の強みだと感じていた」
ハミルトンは金曜日のフリー走行終了時点でそう語っていた。
「今回に向けては、僕はシミュレータに乗ってきた。今までは決してやらなかったし、恩恵を受けたと感じたことはなかったからね」
「でも、ここに辿りつくまでには、本当にやることがたくさんあった。プレッシャーは信じられないほどだったよ」
「なぜなら僕は、周回を重ねてそこに至ることが多いからね。でもある部分で、限界を見つけるのに苦労していたんだ。でもバルテリは、そういう部分で何マイルも先に行っていた」
「僕が仕事を完了できていなかったら、最終的に手にした結果を得ることができなかっただろう。だから、感じていたプレッシャーは、これまでにないほど高かった」
ハミルトン曰く、タイムを削る場所を見つけるために、エンジニアに信じられないほど多くの詳細な情報を説明し続けたという。
「昨晩は、基本的には全ての詳細や各セクターを分析することに費やした。そして、セットアップを微調整しようとした」
そうハミルトンは語る。
「レーシングドライバーとしては、アンダーステアなのかオーバーステアなのか、そして限界に達しているかを把握するには、本当に細かい境界線がある」
「でもひとつのコーナーでは限界に達することができるのに、残りのコーナーではそうならないことがある」
「例えばそれは、最初のコーナーなのかもしれないし、2番目ではなく3番目のコーナーだったりするかもしれない。つまり自分の中でバランスが取れているかどうかを本当に理解し、必要なモノを知る必要があるということなんだ」
「限界が近づいた時に何を要求するか、それが重要なんだ、そして、マシンが必要とすることを先取りしておく」
「そこには本当の科学がある。それこそが、僕がそういうことができるドライバーに対して、とても敬意を払っている理由だ。ドライビングする能力だけでなく、そういうことを理解し、最終的にはエンジニアのようになれるということが必要なんだ」
「誰もできないようなこの数字をバランスさせることができる、天才たちと協力しなければいけない。しかし、それをコース上で実現できるようにする必要があるんだ」
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