ハミルトンの”スポーツマンシップ”は歴代F1王者を上回る! メルセデスが称賛
メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、ルイス・ハミルトンは“非の打ち所のない”スポーツマンシップによって、他のF1チャンピオンよりも際立っていると語った。
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG Petronas F1 in the garage
Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、これまで歴代2位となる6度のドライバーズタイトルを獲得してきた。中でもメルセデスで5度タイトルを獲得しており、ニコ・ロズベルグやセバスチャン・ベッテルといった手強いライバルたちを下してきた。
ハミルトンはコース上で危険なドライビングをしたりスポーツマンらしくない振る舞いをすることがほとんどなく、フェアなレースをすることでも知られている。
メルセデスでテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2017年に同チームに加わるまで、ミハエル・シューマッハー、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、そしてベッテルといった名だたるF1ワールドチャンピオンと仕事をしてきた。しかし彼は、その中でもハミルトンの誠実さが際立っていると語った。
「最高に誠実な人間と働くことができて私はラッキーだ。それはルイスを(歴代王者の中で)際立たせる特徴だと思う」とアリソンはメルセデスが公開した動画の中で語った。
「彼はグリッド上で古参のドライバーになった今でも、若手ドライバーのような走りをしている。ただ、多くのタイトルと勝利を手にしてきた彼のキャリアを振り返っても、彼が醜い行ないをした例を見つけるのには苦労するだろう」
「彼はこれまで、息を呑むような走りや、勇敢な走りを見せてきた。しかし彼が雑でガチャガチャとしたドライブをしたケースはなかなか思い出せないし、そういった記事も見かけることはないだろう」
「彼が残りのキャリアでも今の走りを続けることを願っている。なぜなら、それこそ打ち破ることのできない”記録”だからだ」
「何度もワールドチャンピオンになったドライバーの中で、スポーツマンシップに欠ける行ないで影を落とすことなく成功を収めたものはこれまでいないのではないだろうか。私としてはこれは印象的なことだと思っている」
35歳のハミルトンは、2020年シーズンでF1キャリア14年目を迎える。ベテランの彼がキャリアの終盤に近付いていることは確かだと言えるが、アリソンはハミルトンがその勢いを失う兆候はないと語った。
「そういった(ベテランの)ドライバーはレース巧者としては依然強力であっても、予選での速さはその手からすり抜けていってしまうものだ」
「興味深いのは、ルイスがまだ予選での速さを持っているという点だ」
「彼は高い集中力を保つための並外れた身体能力に恵まれている。それはとんでもないことだ」
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