記憶に留めておきたい……ハミルトン、シューマッハーの最多勝記録に並び”感無量”
F1アイフェルGPで勝利し、ミハエル・シューマッハーが持つ最多勝記録91勝に並んだルイス・ハミルトンは、その瞬間に浸っていたいと感じているようだ。
ニュルブルクリンクで行なわれたアイフェルGPで勝利を収めたメルセデスのルイス・ハミルトン。この勝利は、彼にとってF1通算91勝目となった。つまり、ミハエル・シューマッハーが長年保持してきたF1での最多勝記録に並んだのだ。
シューマッハーは、2001年のベルギーGPで優勝し、52勝目を挙げた。これにより、当時最多勝記録を保持していたアラン・プロストを抜き、単独首位の勝利数を長年維持してきた。シューマッハーの最後の勝利は、2006年の中国GP。以来14年、単独だった最多勝記録に、ついに並びかける男が現れたのである。
ハミルトンはレース後、ミハエルの息子であるミック・シューマッハーから、その業績を記念して、ミハエル・シューマッハーが現役最後の年(2012年)に着用したヘルメットを贈呈された。
最多勝記録に並んだことについて、ピットに戻るまで気付かなかったというハミルトン。しかし今後数日かけ、その偉業を噛みしめたいと語った。
「ここからの数日を使って、このことを本当の意味で理解しようとするつもりだ」
そうハミルトンは語った。
「でも僕にできないのは、中途半端でやめるということだ。一瞬でも、ボールから目を離すことができない。たしかに、ポイント差はあるし、素晴らしい勝利も収めてきた。でも、チャンピオンシップを勝ち取ったわけじゃない」
「仕事はまだ終わっていないから、トレーニングは引き続き重要であり、食事も気をつけなければいけない。しっかりと睡眠を取ることも重要だ」
「今週がどうなるかはまだ分からない。F1のプランについての会議やZoonでの話し合いがたくさんある。(ハミルトン)委員会からの連絡もたくさんある……これは、僕が毎週やっていることだ」
「僕は仕事モードに戻る。でも、数日かけて、この余韻に浸るのはとても重要だと思う。この瞬間はすぐに過ぎ去ってしまうし、また次のことが待ち受けている」
「悪い記憶はなぜか残ってしまうけど、どうにかして今回の気持ちを覚えておきたいんだ」
今回のレースの結果、ハミルトンは今季の獲得ポイント数を230ポイントに伸ばした。
これでランキング2番手のバルテリ・ボッタスとの差は69ポイント……7度目のタイトル獲得をグッと手繰り寄せた。7回目のタイトルを獲得すれば、これもミハエル・シューマッハーの最多記録に並ぶことになる。
次々に歴史を塗り替えていくハミルトン。それについて尋ねられると、彼は次のように語った。
「歴史をいきなり書き換えるのは、本当に難しいと思う。個人的には、難しい考えだと思うよ」
そうハミルトンは語った。
「自分の経験についてしか話すことはできない。それを実現して、意味を持たせるのは、本当に難しいんだ」
「もちろん僕は、他のスポーツで伝説と呼ばれている歴史的な瞬間やタイトルを追い求める人々、破られた過去の偉大な伝説や記録を見てきたし、今も見ている」
「でも、外から見るのと、中から見るのでは、大いに違うんだ」
「でも僕が言えるのは、まだ終わっていないということだ。まだ改善できると感じている。本当にいいレベルでドライブすることができるんだ」
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