ハミルトン、シューマッハーに並ぶ91勝目「彼の記録に近付くとは思っていなかった」
ルイス・ハミルトンはF1アイフェルGPでミハエル・シューマッハーの勝利数に並んだことについて「とても光栄なこと」であり、過去には想像もできなかったと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ニュルブルクリンクで行なわれたF1アイフェルGPを制したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。彼はポールポジションスタートのバルテリ・ボッタス(メルセデス)を交わしてトップに立つと、レース終盤は追いすがるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を突き離して完勝。今季7勝目を挙げた。
そして今回の勝利は、ハミルトンにとって大きな意味を持つこととなった。これでハミルトンはF1通算91勝となり、ミハエル・シューマッハーが持つF1歴代最多記録に並んだのだ。
レース後にはシューマッハーの息子で現在F2を戦うミックが登場し、父ミハエルが現役最終年である2012年に着用していたレースヘルメットを贈呈。ハミルトンの快挙を祝福した。
「光栄だよ。何と言っていいのか分からない」
ミックにヘルメットを手渡されたハミルトンはそう語った。
「小さい時は誰かの走りを見て、それに憧れを抱きながら育っていくものだ。それはドライバーとしての資質という点だけでなく、毎年毎年、毎戦毎戦チームと共に偉業を成し遂げていたこともそうだ」
「ミハエルが長い間(F1を)支配していたのを見て、もう誰も、特に僕なんかが彼の記録に近付けるなんて想像もしていなかった」
「だから信じられないくらい光栄なことだし、実感が湧くには時間がかかると思う」
アイフェルGPの週末に向けて、記録の重要性について度々質問を投げかけられてきたハミルトンだが、レースでトップチェッカーを受け、ピットレーンに戻る際に記録達成を祝う電光掲示を見かけて初めて、自身がシューマッハーの記録に並んだことに気が付いたという。
「正直なところ、ピットレーンに入ってきた時に初めて記録に並んだことに気付いたんだ」とハミルトンは言う。
「チェッカーを受ける時には計算すらしていなかった訳だから、この結果はチームの素晴らしい仕事ぶりなしには達成できなかったよ」
「みんな僕のことを支え続けてくれていて、全てを与えてくれた。本当に感謝しているし、彼らを尊敬するよ」
そしてハミルトンは改めてレースを振り返った。ハミルトンはスタートで好ダッシュを決め、ターン1からターン2にかけてボッタスとサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げたが、当時のことをこう語った。
「僕たちは良いスタートを切って、バルテリに並んでいった。最初のコーナーではふたりともアンダーステアが出ていたから、僕は彼に出来る限りスペースを与えようとした」
「彼は僕の死角にいたので、どこにいるのか分からなかった。僕はワイドに動いたけど、彼はコースに戻ってきた。良い仕事をしたと思うよ」
「そのコーナーを抜けた時は『よくやったな。すごいよ君は』と思ったことを覚えている」
その後ハミルトンは13周目、ターン1でボッタスがブレーキをロックアップさせた隙を突いてオーバーテイク。トップに立ち、そこからはレースを支配した。
「彼に出来る限りついていくようにしないといけなかった」とハミルトンは続ける。
「彼のタイヤにグレイニングができているのが見えていたので、僕はタイヤをケアしていた。そしてあの数周がプッシュするタイミングだと思っていたら、彼がロックアップした」
「でも決して楽なレースではなかった。レッドブルも速かったしね。マックスは本当に良い走りをしていた。彼にとってのチャンスは(セーフティカー明けの)リスタートの時だったと思うけど、僕はなんとか引き離して、差を作ることができた」
「でも彼らは最後まで良いペースを見せていた。僕たちは彼らと真剣勝負をしないといけない」
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