角田裕毅のレッドブル昇格が遅れた理由? 2022年イギリスGPの同士討ちが「ニューウェイを怒らせた」とマルコ明かす
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅が2022年のイギリスGPでピエール・ガスリーと衝突したことが、エイドリアン・ニューウェイを怒らせたと明かした。
Yuki Tsunoda, Red Bull Racing
写真:: Red Bull Content Pool
レッドブルに昇格してF1日本GPに挑む角田裕毅。レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、当初レッドブルのシートが与えられなかったのは、2022年イギリスGPでのクラッシュが関係していると語った。
マルコによると、当時アルファタウリでチームメイトだったピエール・ガスリーと接触し、この接触で生まれたデブリによってマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がダメージを受けたことで、レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが角田の昇格反対に回ったのだそうだ。
レッドブルのドライバー選びについてマルコは、角田とガスリーの接触がどのように影響したかを説明した。
「長い間、ユウキには安定したパフォーマンスを発揮できず、あちこちで愚かなミスを犯すというイメージがあった。それが昨年のメキシコで起こったことで、そこから決定的な局面が始まったんだ」と彼は『Kleine Zeitung』に語っている。
「ローソンの場合は、当初はその反対だった。どんなにプレッシャーが大きくても出場してすぐに結果を出した。しかし、振り返ってみると、それは正しい判断ではなかった」
「一般的にいって、多くのことがひとつの出来事に起因するものだ。シルバーストンでは、角田がピエール・ガスリーのクルマに突っ込み、コース上に落ちたクルマの一部がフェルスタッペンのクルマのアンダーボディを傷つけてレースを棒に振ったことがあった。当時、エイドリアン・ニューウェイは激怒していた」
「その時点から、彼にとってユウキは(闘牛士が使う)赤い布だった。でも、今はニューウェイもいなくなったし、ユウキは自分のために懸命に働いている」
当時、7番手争いをしていたガスリーと角田。ガスリーを抜き返そうとした角田がスピンを喫し、同士討ちしてしまった。そしてこのインシデントの直後、アルファタウリのフロントウイングエンドプレートが、マシンの下に食い込んだことで首位を走っていたフェルスタッペンのマシンがダメージを受け、ダウンフォースを大きくロスしてしまったのだ。
現代F1界で最高のデザイナーの一人として広く認められているニューウェイは、2024年にレッドブルを去るというニュースでパドックを驚かせた。20年近くチームに在籍した彼は9月上旬にガーデニング休暇に入り、2025年3月からアストンマーティンでの仕事を始めている。
興味深いのは、ローソンをレッドブルのシートに座らせる決断を下したとき、ニューウェイはすでにF1チームに関与していなかったということだ。彼の妻であるアマンダ・ニューウェイは、このことをすぐに指摘している。確かに、ニューウェイが2024年まで角田の昇格を遠ざける理由になったとしても、2025年に角田を選ばなかった理由にはならないように思える。
そしてローソンがレッドブルで過ごした時間は計画通りにはいかなかった。わずか2戦でレーシングブルズに降格させられ、レッドブルの姉妹チームで丸4シーズンを過ごした角田がついに昇格のチャンスを得た。
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