レッドブル代表、接近戦を可能にした新規則を称賛も「DRS検知ラインの位置は検討が必要」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1サウジアラビアGPで見られた”いたちごっこ”を避けるため、DRS検知ラインの配置を検討するべきだと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第2戦サウジアラビアGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレールが手に汗握るバトルを展開したが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、このバトルの中で起きたDRSの奪い合いは対策されるべきだと考えているようだ。
ルクレールは、ジェッダ市街地サーキットのロングストレートでDRSが強力であることを認識しており、最終コーナーのかなり手前から意図的にスロットルを緩め、DRSの使用を判定する検知ラインを通過する時点でフェルスタッペンをあえて先行させた。そして続くメインストレートでDRSを使い、あっさりとトップに返り咲いたのだ。
開幕戦バーレーンGPでもルクレールが同様の戦略を使っていたこともあり、フェルスタッペンはすぐにこの戦術を理解。次にルクレールに近づいた際には、両車とも最終コーナーでタイヤをロックさせるほど強くブレーキをかけ、”トップを譲り合った”のだ。
最終的にはフェルスタッペンがルクレールを残り4周のところで抜き去り、逆転優勝を飾った。フェルスタッペンはレース後、”スマートなトリック”を使ったと話し、ルクレールは「自分がDRSを使うために、ハーフスロットルにしてマックスを前に出した」と認めている。
彼らのバトルは見ていて面白く、フェルスタッペンとルクレールはお互いに問題に感じなかったようだが、ドライバーが意図的にオーバーテイクを避けたり、あえて抜かせたりするのは、F1が奨励すべきレースの形なのかという問題も浮上した。
motorsport.comが、DRSをめぐる駆け引きを馬鹿げたものに感じるかどうか訊くと、ホーナーは”いたちごっこ”を避けるために、DRS検知ラインの位置を検討するべきだと認めた。
「DRSは非常に強力なので、ドライバーの間で”いたちごっこ”のようなゲームが行なわれているのが分かる」
「DRS検知ラインの位置は、将来的に検討する必要がある。そんな状況になるのは絶対に避けたいからね」
一部のドライバーは、DRSがなければ未だオーバーテイクは不可能だとコメントしている。だが一方で、サウジアラビアGPでのバトルを通じて、”接近戦の増加”という新レギュレーションの狙いは、達成されているとホーナーは感じたようだ。
「この2戦で、シャルルとマックスが10回ほどお互いをパスしているのは、このレギュレーションの本当に心強いところだ。これは、これまでのシーズンでは見られなかったことだ」
「ふたつのチームによる、素晴らしいレースが繰り広げられたんだ。サンプルはふたつだが、『密着して、ホイール・トゥ・ホイールのレースをすることができる』という項目に、大きなチェックマークをつけることができる。本当に素晴らしかった」
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