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ルクレールに敗れランキング2位逃したペレス。レッドブル代表が2ストップ作戦を説明「どうせカモにされるくらいなら、とトライした」

クリスチャン・ホーナーは、F1アブダビGPでセルジオ・ペレスが1ストップ作戦を採っていても3位転落は避けられず、“死にゆく運命”だっただろうと考えている。

Sergio Perez, Red Bull Racing RB18, leaves his pit box after a stop

Sergio Perez, Red Bull Racing RB18, leaves his pit box after a stop

Steven Tee / Motorsport Images

 同ポイントで最終戦を迎え、決勝の注目ポイントのひとつとなっていたセルジオ・ペレス(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)のランキング2位争い。結果は、1ストップ作戦を成功させてペレスを抑え切り、2位でフィニッシュしたルクレールに軍配が上がった。

 レース序盤、ペレスはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手につけていたが、後方からルクレールが接近しているのを見て15周目にピットイン。ミディアムタイヤからハードタイヤにスイッチした。

 一方でルクレールはペレスに対して第1スティントを6周引き延ばしてピットインした。そして33周目にはペレスが2度目のピットストップを行なったが、フェラーリはルクレールをステイアウトさせてこのまま最後まで走り切ることを決めた。3番手に下がったペレスはフレッシュなタイヤでルクレールを最後まで猛追したが、1.3秒届かなかった。

 ルクレールと反対の2ストップ作戦をとったことで最終的には逆転を許すこととなったペレス。しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ペレスの右フロントタイヤの状況から2ストップにせざるを得なかったと考えている。

「無線で彼(ペレス)が、フロントがダメになったと言っていて、同時にフェラーリがアンダーカットの準備をしているのが見えた」

「問題だったのは、チェコ(ペレス)が戦略的にどういった立ち位置にいたかということだ。1ストップならおそらくかなり長い1ストップ(第2スティント)になっていただろう。ルクレールは(ペレスに対してタイヤのマイレージで)6〜7ラップの差があり、それを活かすことができた」

「我々は、スティントの終わりに死にゆく運命となるか、トライをするかの選択を迫られていた」

「我々はトライすることを選択した。そこから1周以内に彼は(ピットに)いたと思う」

 1回目のピットストップが早かったことで2ストップ作戦に踏み切ったペレスだが、ホーナーは右フロントタイヤにトラブルが発生したことが全てだったという。

「だから我々は、死んでカモにされるくらいなら攻撃的な戦略をとろうと思ったんだ」とホーナーは言う。

「もしハミルトンをもっとうまくパスすることができていれば、とも思う。ただ、バックマーカーがいたことが良くなかったかもしれない。いずれにしてもギリギリのところだったんだ」

 ドライバーズ選手権のワンツーは逃したものの、22戦中17勝を記録してコンストラクターズポイントは759点を積み重ねたレッドブル。ホーナーは信じられないようなシーズンだったと総括した。

「我々はあらゆる自己最高記録、そしてF1歴代記録を更新した」

「もちろんシーズン中には浮き沈みもあったが、全体として見ればチームにとって素晴らしい1年だったと思っている」

 
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