レッドブル、ピット作業の遅れは”ヒューマンエラー”が原因か「本来ハミルトンの近くにいるはずではなかった」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、イタリアGPで起きたマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの接触について、ピットストップ作業が遅かったことを悔やんだ。
写真:: Red Bull Content Pool
F1第14戦イタリアGPで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触し、リタイアとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、「近くを走ってはいけなかった」と語った。
ポールシッターのフェルスタッペンは、スタートでダニエル・リカルド(マクラーレン)に交わされてしまい、ストレートが速いマクラーレンのマシンを抜けず。最初のスティントは思うようにペースを上げられなかった。
リカルドがピットに入った1周後の24周目、フェルスタッペンはピットに入ったものの、ピットストップ静止時間11秒と痛恨のタイムロスを喫した。
その2周後にピットインしたハミルトンがピットレーンから出ると、フェルスタッペンがハミルトンに追いつき、ほぼ同時にターン1にアプローチ。2台が接触し、タイトル争いの主役であるふたりがリタイアするという事態になってしまった。
ホーナーはこの事故についてレーシングインシデントだと主張しているが、そもそもフェルスタッペンはハミルトンと戦うはずではなかったし、通常のピットストップであればもっと前を走っていたはずだと振り返った。
「難しいピットストップがあり、その際に問題が発生したため、彼は必要以上に長く拘束されてしまった。彼はルイスに近づくはずではなかったんだ」
「その結果、ふたりが互いに競い合うような状況になってしまった。そしてそうなったら当然、彼らは前を狙うんだ」
ピットストップの問題について訊かれたホーナーは、まだ調査中ではあるものの”ヒューマンエラー”が原因だと考えているようだ。
映像を見ると、タイヤ交換作業はスムーズに行なわれているものの、発進を許可するシグナルが点灯せず。その後、右フロントタイヤのホイールガンを担当するクルーが、何度かガンをホイールに差し込んでいる。
「右フロントに問題があるように見えたので、完全に理解しなければならない問題がある」とホーナーは語った。
「ヒューマンエラーのように見える問題があった。タイヤ交換は完了していて、準備はできていたのだが、残念ながらクルマはリリースされなかった」
「いつもなら、彼らは驚異的な活躍をしている。今回のピットレーンでは、彼らの思い通りにならなかった」
対して、メルセデスもハミルトンのピットストップを完璧にこなしたわけではなかった。ハミルトンの静止時間は4.2秒だったのだ。
「そしてそれが不幸にも、本来いるべきではなかった、ルイスの近くになるという状況を呼んでしまった」とホーナーは付け加えた。
「そしてもちろん、メルセデスも混乱していた。本来ならば十分な距離を保つべきだった。彼らにも問題があり、それがふたりのドライバーを並べることになってしまったのだ」
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