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マクラーレンの苦戦ぶり、原因は急なフロア規定の変更? 「開幕戦に持ち込むのはリスキーだった」とテクニカルディレクター

マクラーレンは2023年シーズンに厳しいスタートを切ることになったが、チームのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは昨年半ばに決まったポーパシング対策のフロア規定の変更が影響していると語った。

Lando Norris, McLaren MCL60

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1の2023年シーズンが始まり各チームの新車の実力が明らかになる中、マクラーレンは様々な問題を抱えており、苦しんでいる。チームのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは昨年のフロア規定の改定が影響を及ぼしていると語った。

 2022年シーズンから導入された新レギュレーションでは、マシンのポーパシング現象が問題となった。ドライバーへの健康被害の可能性なども指摘される中、FIAは昨年夏にレギュレーションを一部改定。フロア端の高さが15mm引き上げられ、ディフューザーの立ち上がり部分が高く設定されることになった。

 ジェームス・キーは風洞試験の結果、当時の2023年仕様のマシンパッケージで、パフォーマンスを回復することは難しいという結論に達したという。

 そのためチームは9月により多くのポテンシャルを持つ別の道へ進むことを決定した。

 しかしその決定は今シーズンの開幕戦に向けた新車開発においてはタイミングが遅すぎたという。そのため、マクラーレンはアゼルバイジャンGPで大型アップデートを目指すことになっているのだ。

「フロア端が15mm引き上げられることになり、こうした問題が発生した」

「我々は昨年の段階ではポーパシング問題は非常に大きな問題だと合意していたんだ。ただ昨年を通じて状況が改善され、皆にとっていい方向に進み始めていた」

「15mmの変化はとても小さなモノに聞こえるだろう。しかしフロアは非常にセンシティブなものだ。どれだけのダウンフォースを生み出しているかを考えて欲しい。我々のクルマにその変化を反映した時、実際に予想していたよりもかなり大きなロスがあった。これは様々な形で色々なチームに影響を及ぼしていたようだ」

「そしてその影響はある程度、当時実装していたフロア端のジオメトリと関連していたようだった」

Lando Norris, McLaren MCL60, Nyck de Vries, AlphaTauri AT04

Lando Norris, McLaren MCL60, Nyck de Vries, AlphaTauri AT04

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

「昨年はふたつの開発の考え方があった。ひとつは我々のモノ、そしてもうひとつはおそらく大半のチームが行なっていたものだ」

「そこに15mmの変化が入ると、我々には本当に大きな影響があった」

「そして、当時の我々の理解でリカバリーを試みた。確か9月だったと思うが、それが機能していないようだった。実際、それらのジオメトリを完全に変えなくてはならなかった」

「大きな変化になるし、非常に大きく複雑なプロジェクトだったんだ」

「レギュレーション変更のタイミング、そして我々が大きな打撃をうけたという事実、そこから簡単に立ち直れていないことが明らかだということ……そこからも、我々がかなり遅れて方向転換をしたということが分かると思う」

 ジェームス・キーは開幕戦バーレーンGPに完全なパッケージを間に合わせることを急がなかった理由については、新しいアプローチへの理解をより深めることが大事だったからだと語る。

「どうしようかと考えあぐねていたわけではないんだ」

「じゃあ実際になぜそうしないのかだが、昨年把握していたことでリカバリーしていくのは難しいと認識していたからという点がある」

「レギュレーション変更がフロアの刷新と、別のアプローチへと繋がった。そして、開発には時間がかかってしまうものだ。開幕戦で準備を整えようとしたが、十分に熟成しきっていなかった」

「少しは良くなったかもしれない。しかしそのフロアで安定性や良好な相関、その他多くのことが上手く進むようにする必要があり、開幕戦でそうするには少しリスキーだった」

 なお彼は決断の遅れによる影響には悔しさをにじませつつも、この開発ルートには自信も見せている。

「確かに、フラストレーションはある。ただ正直に言ってこのルートはかなり上手くいきそうだと見える。まだやることはあるがね」

「開発の進み方は我々が思っていたよりもはるかに高い。レギュレーションがもっと早く決まるか、あるいは違うことをしなければならないと早く気がついていれば、こうして今話していることもなかっただろう」

「だから、少し残念ではあるが、ここからリカバリーしていくつもりだ」

 
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