窮地から立ち直った2024年のアルピーヌ、しかし満足せず「我々がいるべき場所はここじゃない」
2024年にアルピーヌに加入し、エクゼクティブ・テクニカルディレクターを務めるデビッド・サンチェスが、就任1年目のチームの進歩を振り返った。
Esteban Ocon, Alpine A524
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2024年にコンストラクターズランキング6位に終わったアルピーヌのエクゼクティブ・テクニカルディレクターを務めるデビッド・サンチェスは、2024年シーズン序盤は、開発チームが「少し窮地に立たされていた」と語った。
サンチェスは2005年から2007年まで、アルピーヌの前身であるルノーに在籍し、ジュニア・エアロダイナミキストとして働いた。その後はマクラーレン、フェラーリと渡り歩き、2024年の1月には再びマクラーレンに復帰。ただその時期はわずか3ヵ月で終わり、5月にはアルピーヌに加入することになった。
シーズン開幕当初のアルピーヌはパフォーマンス不足に喘いでおり、5戦連続無得点。第6戦マイアミGPでは1ポイントを獲得したのを契機に入賞には届くようになったものの、中団グループ上位を争うハースやRB(2025年からはレーシングブルズ名称)に後れを取った。
ただマシンの重量過多が解消されると徐々にパフォーマンスが上がり、雨のサンパウロGPでは戦略も功を奏してダブル表彰台を獲得。シーズン終盤は特にピエール・ガスリーが速さを見せるレースも多くなり、結局最終的には中団グループ勢トップのランキング6位でシーズンを終えることに成功した。
「シーズン初め、マシンは非常に重く、空力的にも少し不利な状況にあった。だからマシンのパフォーマンスはよくなかったのだ」
サンチェスは2024年シーズン終了後にそうmotorsport.comに語った。
「私が加入する前、彼らは軽量化を非常にうまくやっていた。それは確かだ。マシンは再び限界に近付いていたから、空力開発の方向性を完全に変えたのだ」
「つまりマシンの重量に関する問題と、空力特性の問題は、まったく別のものだった。その組み合わせで、シーズン序盤はあまり良いスタートを切ることができなかった。シャシーが整理された結果重量の問題が解消し、その後では空力の部分でもほとんど解決できたようだ」
アルピーヌが夏休み後に獲得したポイントは54。これは、ランキング5位でシーズンを終えたアストンマーティンよりも多いポイントだった。しかしサンチェスの野望は、これで満たされたわけではない。
「妥当なレベルには戻りつつあると思うが……まだチームが本来いるべき場所だとは言えない。人材とインフラが整っている状況なら、どこを目指すべきなのだろうか……」
「おそらく、中団グループにいることに満足しているチームもあると思う。我々が望むのはそこではない。我々には、しっかりとした競争力を発揮できるだけのリソースがある。だからシーズン序盤の出遅れから、立ち直ることができた。今はただ前に進み続け、この進歩を継続し、改善し続ける必要があるんだ」
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