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再舗装完了直後”ぬるぬる”だったトルコの路面……1年の月日を経て、グリップは改善する?

2020年に2011年以来久々にF1を開催したトルコのイスタンブールパーク・サーキット。昨年のレースは舗装が完了したばかりだったために滑りやすい路面となり、各ドライバーが苦戦した。しかし今年の開催に向けては、この路面は改善されているようだ。

Sebastian Vettel, Ferrari SF1000, Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 今年のF1第16戦には、イスタンブールパーク・サーキットでのトルコGPが組み込まれている。同グランプリは昨年に続き2年連続の開催となるが、その路面はかなり改善されているようだ。

 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、F1の開催カレンダーは大きな影響を受けた。多くのグランプリが開催できないこととなり、それを埋めるべく、当初予定にはなかったサーキットで複数のグランプリも急遽設定され、シーズンは全17戦で”成立”した。

 そんな代替グランプリのひとつがトルコGPだった。2011年以来F1を開催していなかったイスタンブールパーク・サーキットは、代替開催の候補地として名が挙がると急ピッチで準備を進め、無事開催に漕ぎ着けた。

 ただ、全ての作業が完了したのはレースの数週間前。その準備には路面の際舗装も含まれていた。

 舗装は出来上がったばかりだと油が表面に浮いてしまうため、通常ならばかなり早い段階で舗装の作業を完了させ、油が除去されるのを待つことになる。しかしその期間を確保することができず、2020年のグランプリを迎えた。

 ドライバーたちはその路面に苦しみ、特に最も硬いハードタイヤでは、グリップを確保するのに苦労した。

 しかもピレリがこの2020年のトルコGPに持ち込んだコンパウンドは、最も硬い組み合わせであるC1〜C3だった。これはぐるりと回り込む名物左コーナー”ターン8”のタイヤへの攻撃性を考慮したものだったはずだ。しかしピレリは、再舗装が直前まで行なわれることが事前に分かっていれば、より柔らかいコンパウンドを用意しただろうと語った。

 そして予選と決勝では雨に見舞われたため、路面のグリップの問題はさらに悪化。非常にトリッキーなコンディションの中バトルが行なわれた。

 今年の開催カレンダーにも、当初はトルコGPの名前はなかった。しかしコロナ禍は収まっておらず、複数のグランプリの開催が断念された。そしてその代替開催として決まったのが、トルコGPだった。当初は10月3日(日)に決勝レースが行なわれるスケジュールが組まれたが、鈴鹿サーキットでの日本GPの開催が断念されたことで、この日本GPが予定されていた10月10日(日)に、第16戦として決勝レースが行なわれることになった。

 FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは最近、F1全チームに対して「路面全体がグリップレベルを上げるために処理された」と通知した。この処理は、通常の路面の経年劣化に加えて行なわれたものだ。

 これについて尋ねると、マシは次のように語った。

「毎シーズン定期的に、今後のイベントにおけるサーキットの変更について、チームに最新情報を提供している」

 そうマシは語った。

「それがバリヤやフェンス、ゲートなど、何であってもね。そして再舗装に関することかもしれない」

「トルコの路面は、効果的に水が吹き付けられている。おそらく、それを安定させるためには最良の方法だろうし、これは定期的に行なわれる処置である」

「例としては、シンガポールで定期的に行なわれてきたことだ。コースに使用される公道は、定期的に再舗装されている」

 2020年のサーキットの状態は問題だったのかと尋ねられたマシは、次のように語った。

「昨年はタイミングの問題だったと思う。当時もそう言ったと思うけどね。文字通りタイミングの問題であり、サーキット側はそれに対応して問題を修正した」

 昨年のレースが終わった後、F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは、グリップが少ないことは、ドライバーにとっては”良いチャレンジ”だと語っていた。

「ドライバーが全体的なグリップレベルに満足していなかったことを、歓迎している」

 そうブラウンは語った。

「しかしコロナ禍に対応するためにカレンダーが変更されたため、そこでレースをするという決定が遅れたことによる結果だったと言える」

「ドライバーたちは、これは誰が最初にラインを越えるかという競争であることを覚えておかなければいけない。そのため、グリップレベルは高くはなかったが、それは誰にとっても同じだった」

「何人かのドライバーは、それに同意してくれた。そして他のドライバーは、それが気を散らすモノだと感じていたようだ」

「今回(2020年)のように、チャレンジングな路面になっていたということは、悪いことではなかった。ドライバーの才能を最大限に示すことになったからね。グリップレベルというのは、レースのレベルの尺度ではないだろう」

 なお今シーズンのグランプリに向けてグリップレベルが改善すると、昨年収集したデータが意味をなさないということに繋がる。そうなれば、チームはまた別の課題に悩まされることになるかもしれない。

 

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