アストンマーチンF1代表、就任からの6週間を振り返る「挑戦から逃げることは簡単……F1は厳しい世界だ」
アストンマーチンのマイク・クラック代表は、課題を抱えたF1チームを率いるという挑戦から逃げることは簡単だったという。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
アストンマーチンでチーム代表を務めるマイク・クラックは、課題を抱えたチームを率いるという打診を断るのは簡単だったという。
クラックは、BMWワークス時代のザウバー(現アルファロメオ)でチーフエンジニアを務め、その後BMWグローバル・モータースポーツ事業部の責任者を務めてきた人物だ。
クラックは2022年3月にアストンマーチンにチーム代表として加入したが、F1チームでの最初のステップは前途多難。昨年鳴かず飛ばずに終わったアストンマーチンは、2022年シーズンも序盤からポーパシングに苦しめられていることもあり、第3戦オーストラリアGPを終えた時点で無得点とコンストラクターズランキングで最下位に沈んでいる。
オーストラリアGPでは、セバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのふたりがそれぞれ2度のクラッシュを喫しており、その悪影響がマシン開発計画にまで及んでいる。
「この役職を打診された時、私は疑問を多く抱えていた。それらの疑問に対する答えを得た時、これは大きなチャレンジになると思った」とクラックは言う。
「そこから逃げるのは簡単だっただろう。だから決して簡単にはいかないだろうと思っていた」
「最初の3戦は、本当に楽ではなかったと言わざるを得ない。結局のところ、F1はF1……厳しいのだ。速いマシンが必要だし、ミスしないようにする必要がある。そして良いドライバーを揃えなければならない」
「今はまだ全てがまとまっていないのだ。まとめ上げるためにはハードワークが必要だ。結局のところ、魔法なんてないのだ」
Lance Stroll, Aston Martin AMR22, Pierre Gasly, AlphaTauri AT03, Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
また、就任から日が浅いクラックは、依然としてチームについて学んでいる最中だという。3月の合流からここまでで、チームと過ごす時間は限られていた。
「誰がどの工程を担当しているか、誰が何をしているかを明確に知る必要がある」と彼は言う。
「もちろんレース期間中は、ファクトリーで3ヵ月間過ごすよりも、少し認識は狭くなる」
「今で6週目か7週目だと思う。ただ、必要な段階を踏んで多くの人と話し、現状を把握し、何を改善し次に進むべきかは私次第だ。繰り返すが、私は言い訳を探すような人間ではない」
そしてレッドブルで空力責任者を務めた後、サバティカル経てテクニカルディレクターとしてアストンマーチンに加入したダン・ファローズの存在が、追い風になっているとクラックは認めている。
「知っての通り、我々は新たにダンを雇用した。腰を落ち着けて、どうやってマシン開発を進めていくか、どうパフォーマンスを向上させるが、どうチームの組織構造を発展させるかを明確にしていく必要がある」とクラックは続ける。
「弱点を挙げるならば、それは明らかにマシンパフォーマンスだ。それをどう改善していかなければならないかは、次の数週間で検討していく必要のあることだ」
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