ハイドフェルド、クビサの見解に反論「BMWが僕を贔屓していたというのは間違い」
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、BMWがドイツ人ドライバーであるハイドフェルドの方を贔屓していたという、かつてのチームメイトであるロバート・クビサの考えを否定した。
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、BMWザウバー時代の2006年〜2009年にかけて、ロバート・クビサとコンビを組んでいた。彼らはBMWがF1から撤退するまで上位チームの一角として活躍し、特に2008年はクビサがタイトル争いに絡むなど躍進した。
ハイドフェルドはF1の公式ポッドキャスト番組『Beyond The Grid』の中で、元チームメイトであるクビサを称賛したが、ハイドフェルドの方がBMWに贔屓されていたというクビサの考えは間違っていると述べた。
「彼は僕のF1キャリアの中で、最も長い期間チームメイトだったドライバーだ。ほぼ3シーズン一緒だった。そして僕の歴代のチームメイトの中でも最も完璧なドライバーだったと思う」
「彼はキミ(ライコネン)ほどはレースで速くなかったし、(マーク)ウェーバーほど予選では速くなかった。でも全体的なパッケージとして見れば、彼が一番だったと思う」
「ただ僕が気に入らなかったのは、彼はドイツのチームであるBMWでドイツ人の僕が贔屓されていると常に思っていたことだ」
「彼がそれをしょっちゅうマスコミに言っていたのも気に入らなかった。そもそもそれは真実ではないと思うからだ。彼は常にチームが何事も僕の方を優先していたと言うが、それは事実ではなかった」
2008年に躍進と遂げたBMWザウバー。カナダGPでクビサとハイドフェルドがワンツーフィニッシュを成し遂げた後、チームは新規則の下で行なわれる2009年シーズンに向けたマシン開発にシフトしたが、結果的にそれはうまくいかなかった。ハイドフェルドとクビサはそれぞれ表彰台1回にとどまり、ドライバーズランキングもそれぞれ13位、14位と低迷した。
その年の7月に、BMWは2009年限りでのF1撤退を決めた。ハイドフェルドはBMWが決断を早まったと考えている。
「レーシングドライバーの僕から見れば、その決断はあまりにも早かったと思う」とハイドフェルドは語った。
「確かに当時の金融危機を考えてみれば、BMWとチームにとってその決断はおそらく正しかったのかもしれない。でも彼らのリザルトという点で言えば、本当にうまくいっていたんだ」
「ザウバーという比較的小規模なチームとジョイントしていれば、多少の後退があるのは自然なことだ。だから(BMWは)身を引くのが早過ぎたと個人的には思っているんだ」
2008年、BMWザウバーが翌年の開発にシフトした時、チームは選手権首位を争える位置にいた。特にクビサはドライバーズランキングの首位に立っていた。ただハイドフェルド曰く、チームはそのままの勢いを維持するほどの力はなかったという。
「他のチームを見ても分かるように、ワールドチャンピオンを獲るチャンスがある時、そのチームはそこに全力を尽くすだろう。でもBMWはそれをしなかった。ただ公平を期すために言うと、そもそも(チームにチャンピオンを獲る)チャンスがあったとは思わない」
「確かに彼(クビサ)がカナダで勝って選手権のトップに立ったけど、パフォーマンスの面で言えば、純粋なペースは他のマシンほど速くなかった」
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