「より完成されたドライバーになった今なら……!」クビアト、2度目のシート喪失にも前向き
ダニール・クビアトは2021年のF1シートを確保できなかった。しかし直近2年間のF1参戦を通して、以前よりもより完成されたドライバーとなったと感じており、再びトップチームと仕事をする機会があれば、昔とは違ったことになるだろうと考えている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2020年のF1をアルファタウリから戦ったダニール・クビアトだが、彼らは来シーズンのドライバーにピエール・ガスリーと角田裕毅を起用することを決定。クビアトは2021年に向けたシートを確保することができなかった。
クビアトは2022年のF1復帰を目指しているとしており、その1年間のギャップを埋めるために、リザーブドライバーとしての役割を担うことにも前向きな姿勢を示している。
また彼は2022年以降にレギュレーションが大きく変わることから、経験が豊富な自身がF1チームにとっての候補になりうると考えているようだ。
「理想を言えばだけど、2022年はF1にカムバックするにあたって理にかなった年だと思う。なぜならその年には新しいレギュレーションが導入され、チームは経験を必要とするからだ」
クビアトはそう語る。
「経験というのは実際、とても重要だと断言できる。特に新レギュレーションが導入されたときにはね。僕はF1に戻ってくるためにベストを尽くすし、それに自分はこのスポーツに対して多くのモノが提供できるように感じているんだ」
2020年シーズン、クビアトはチームメイトのガスリーに対し後れを取ることも多かったが、マシンが自分に合うように調整されてからは上手く対抗できていたと話す。ただガスリーのイタリアGPでの劇的な優勝によって、シーズン全体に異なった印象を抱かれているとも感じているようだ。
「彼の勝利によって僕が今年していた良い仕事の印象が薄くされてしまったのは確かだ。でも、それは普通のコトだよ」と、クビアト。
「彼は素晴らしいレースをしていた。でも全体としてみると、僕は自分がドライバーとしてより完成されているように感じるんだ」
「将来へのプレッシャーがとても強いときでさえも、100%以上のパフォーマンスを発揮することができる。それは過去には少し問題となっていたものなんだ」
またクビアトは若い頃には、キャリアの進みが速すぎたと認めたが、今こそ自分の全てのポテンシャルを発揮することができると語った。
「僕のF1でのキャリアは物凄く早かったと思う。何もかもがすごく早く起きていたようだった」
「F1での最初のスティントの後は、本当に何が起こったのかさえ分からなかった。GP3からF1へ来たから、F1前のステップを逃していたんだ」
「当時トロロッソへ入って、力強いシーズンを過ごすと、1年でレッドブルへと昇格した」
「それでレッドブルでも強力なシーズンを過ごしていた。その後に起こったことは皆が知っているだろう。そして、そこから数年は苦しい年を過ごした」
「全てがとても素早く起こっていたから、僕は常にF1での経験が少し足りていなかったと思う。そして2019年に戻ってきた時には、僕は全く異なったアプローチをとったんだ」
「だからといって、これまでにしてきたこと全てを忘れたわけじゃない。単に新しいページから始めて、ちょっとだけルーキーのような、そんなものだった。なんとか新しいことを学ぶことができたし、今年は多くの進歩を感じられたよ」
「この2年間のF1でより完成されたと思うし、今は常に高いレベルでのドライビングの準備ができていると感じられる。今トップチームとのチャンスがあったなら(過去とは)また違った話になるだろうね」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments