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角田裕毅、F1昇格後も“攻め”のスタイルは崩さず「自分の限界値を探りたい」

2021年のアルファタウリ・ホンダからF1デビューすることが決まった角田裕毅は、F1でも自らの攻めのドライビングスタイルを貫いていきたいと意気込んだ。

戎井健一郎

編集: 2020/12/21 7:37

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Yuki Tsunoda, Honda Formula Dream Project in the garage

 日本の多くのレースファンが待ち焦がれた新たな日本人F1ドライバーが、ついに2021年に誕生する。2020年のFIA F2でランキング3位となった角田裕毅が、アルファタウリのF1シートを手にしたのだ。

 2020年の角田は、F2参戦1年目とは思えないほど成熟した走りを披露。予選での速さに加え、タイヤマネジメント力を活かした決勝での追い上げも光った角田は、スーパーライセンスの発給条件を一発クリアしてF1へとたどり着いた。

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「F2のシーズン序盤は苦しみましたが、終盤でなんとかまとめ上げてランキング3位となったことで、F1参戦に必要な(スーパーライセンスポイント)40点も獲得することができました。今まで応援して下さった方やサポートして下さった方に感謝です」

 12月21日(月)にオンラインで行なわれた記者会見の中で、角田はまず開口一番そう語った。

 F1昇格が発表される前日、角田はアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれたF1若手ドライバーテストにアルファタウリから参加。初めて現行F1マシンをドライブし、全体5番手となるタイムをマークしてみせた。

 当時はどういったプログラムをこなしていたのか? 角田がその詳細を語った。

「アブダビでは初めて最新のF1マシンをドライブすることができました。その前にもF1マシンには乗っていますが、それは2018年モデルだったので、とても新鮮な経験でした」

「メニューとしては、午前中から暗くなるまではF1に慣れることを目標に、ミディアムタイヤで出来るだけ走行をして、気温が下がってきたところでソフトタイヤを履いてアタックを仕掛けるというメニューでした」

「午前中はレースシミュレーションなどはせずに、タイムを出してはピットに戻り、エンジニアとコミュニケーションを取ってセッティングを変更するなど、引き出しを多く作るようなセッションとなりました。午後の最初からはレースシミュレーションをスタートし、タイヤの使い方を知るためにロングランを4回くらい行ないました。最初の方は序盤にセーブしすぎてタイヤ(のライフ)がまだ残っているという感触でしたが、最後の4回目では自分の中でしっくりくる、納得のいくロングランができました」

「その後はソフトタイヤを履いてエンジンパワーも上げ、予選シミュレーションを行ないました。まずはロングランの感覚を修正するために、一旦中古のミディアムタイヤを履いて頭を切り替えた後、ソフトタイヤに履き替えました」

「タイム的には5番手と悪くありませんでした。ただ、F1ではアタック中にブレーキバランスなど色んなモードを変更します。これはF2までは全くやってこなかったことなので苦戦しました。ステアリングを見ながらボタンを押していたので次のコーナーに集中できなかったり、正直押し間違いもありました。ベストタイムを出した時もリチャージモードを1度押してしまってパワーが落ち、焦ってしまいました。でも逆にそれが良い経験になりましたし、ステアリングのボタン位置をこうして欲しいといったリクエストもチームにできました。充実した1日だったと思います」

 11月にイモラで行なったプライベートテストとは違って現行マシンでのテストということもあり、角田はレースウィークエンドに向けたより実戦的なプログラムをこなした様子。ハイブリッドパワーを駆使する現代マシンの複雑さを身をもって体感しただけでなく、イモラでも言及していたブレーキング時のGの大きさ、そしてそれに耐えるためのトレーニングの必要性も改めて感じたようだ。

 現在は日本に帰国し、ずっと食べたかったという日本食を堪能しているという角田。束の間の休息を挟んだ後、プレシーズンテスト、そして開幕戦と、F1ドライバーとしてのルーキーシーズンはあっという間に始まっていくことになる。角田は2021年シーズンに向けた目標を聞かれると、まずは自分の限界値を探るところから始めたいと語った。

「シーズン中盤までは自分の攻めるドライビングスタイルを貫いて、ミスをしてもいいから限界値を探りながら過ごしたいと思います。もちろんチームメイト(ピエール・ガスリー)は経験豊富ですし、負かすことは簡単ではないと思いますので、彼の良いところを吸収しながらも自分のスタイルを貫いて、今のポテンシャルでどこまでいけるのか、どこが足りないのかを明確にしたいです。そうやって色んな引き出し集めた分、シーズン後半はそれを成長につなげて1戦1戦改善していく、というシーズンの流れを目標にしています」

「もちろん優勝、表彰台も目指していますが、まずはチームのためにポイントを獲れればなと思います」

 

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