フェラーリのルクレール、ハンガリーGPで悔しい敗戦も、”エンジニアへの叱責”を撤回。失速の理由は「シャシーに問題が起きたから」
フェラーリのシャルル・ルクレールがF1ハンガリーGPの決勝レースで優勝争いから脱落したのは、シャシーに問題が発生したことが原因だったようだ。
Charles Leclerc, Ferrari
写真:: Alastair Staley / LAT Images via Getty Images
F1ハンガリーGPの決勝レースをポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、最終的には4位でフィニッシュした。優勝争いから脱落し、さらには表彰台も逃したのは、マシンに発生したトラブルが原因だったようだ。
ルクレールは決勝レースをポールポジションからスタートすると、序盤は快調なペースで周回を重ね、首位のまま最初のピットストップを迎えた。その後はピットストップをせず、1セット目のタイヤで周回し続けていたランド・ノリスに一時首位を譲ったものの、そのノリスがピットストップを行なうと、再び首位を取り戻し、そのまま周回を重ねていった。
しかし35周目を過ぎた頃からオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が徐々に接近。そして40周目にはピアストリにピットインの指示が飛ぶ。ただこのタイミングでピット飛び込んだのはルクレールの方……ピアストリのアンダーカットを封じようとしたわけだ。
しかしピアストリはピットインせずに周回を重ねていった。結局ピアストリは45周目にピットイン。ルクレールの後方でコースに戻ったが、ペースはピアストリの方が圧倒的に速く、51周目にオーバーテイクを完了した。
「本当に悔しい」
レース中にルクレールは、無線でチームに対して激怒した。
「競争力を完全に失ってしまったよ。僕の言うことを聞いてくれればよかったのに。もっと別の方法で、この問題に対処できたはずだ。今はもう、全くドライブできない。ドライブできないんだ。表彰台に上がれたら奇跡だよ」
ルクレールは、問題の詳細を漏らさぬよう、慎重に語ったが、怒りが込み上げているのは明らかだった。そして彼が言う”奇跡”は訪れず、最終的にはメルセデスのジョージ・ラッセルにも抜かれて4位となった。
Charles Leclerc, Ferrari
Photo by: Guido De Bortoli
ただレース後、ルクレールの口調のトーンは変わっていた。彼は状況を誤解していたことを認め、エンジニアを叱責する必要はなかったと認めた。
「無線で言った言葉を撤回する。最初は原因がひとつだと思っていたんだけど、マシンを降りてから、もっと詳しい状況がわかったんだ」
そうルクレールは語った。
「実際にはシャシーに問題があり、他にできることは何もなかった」
「40周目くらいから問題を感じ始め、それから周回を重ねるごとに悪化した。終盤には本来のペースから2秒も遅れていた。マシンはまるで運転できない状態だった」
「これは例外的なケースだ。2度とこのようなことがあってはいけないけど、それでもとても残念だ。今年は、レースに勝てるチャンスが1回だけあった。それが、今週末だったと思う」
「第1スティントは完璧だった。第2スティントも最初の数周はすごく良くて、レースの優勝を狙えるペースだったと思う。しかし最後のスティントではシャシーに問題が発生し、ひどい結果になってしまった」
ルクレールは問題の詳細について説明することは避けたが、症状についてはこう説明している。
「あまり安定していなかったんだ。基本的に、コーナーごとに何かが違っていたんだ」
フェラーリは今季ここまでまだ未勝利。2位になったのも、モナコの1戦だけだ。ルクレールが言うように、今回が最も勝てる可能性が高いレースであったのは間違いない。
ポールポジションを獲得するなど速さを見せたルクレールだが、今季残りのレースに期待を抱くまでには至っていないようだ。
「勝利への希望を与えてくれたのは、首位でスタートを切ったことだった。乱れた空気の中を走ると、オーバーテイクは難しいからね。オスカーは、おそらく僕よりも少しペースが良かったと思うけど、オーバーテイクできなかった」
「シーズン後半に向けて、どこかで勝てるとは思っていない。だからこそ、今回勝利を逃したことについてのフラストレーションは大きい。おそらく今シーズン一度きりの勝利のチャンスで、これを逃してはいけないと分かっていたのに……残念ながらこの問題を抱えていた中では、ほとんど何もできなかった」
Charles Leclerc, Ferrari
Photo by: Mark Thompson / Getty Images
なおルクレールは、レース終盤にラッセルの攻撃を封じようとする際に、ブレーキング中に過度に動いたとして、5秒のタイム加算ペナルティを受けた。このペナルティについてルクレールは疑問を呈したものの、「きっとラッセルが騒ぎ立てたのだろう」と辛辣に語った。
「僕は限界ギリギリだったのは分かっていた。それについてはあまり言うことはないよ」
そうルクレールは言う。
「僕としては、ブレーキをかける前に動いたと思う。その後でブレーキをかけた。そしてマシンをエイペックスに向けて曲げていった。普段僕がやっているのと同じことだ。でも、ジョージが無線でかなり大声で叫んでいたんだろう。そのことは想像に難しくないよ。それもいつものことだからね」
結局ルクレールは12ポイントを獲得。合計151ポイントを積み重ね、ランキング5番手につけている。4番手ラッセルとの差は21ポイントで、その15ポイント前にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンもいる。レッドブルが大苦戦している現状を考えれば、シーズン後半にここまで追いついても不思議ではない。
なおコンストラクターズランキングでは、フェラーリは260ポイント獲得で2番手。3番手メルセデスに24ポイントの差をつけている。
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