ルクレール、“ベッテル送別ヘルメット”の経緯語る「セブは人として本当に素晴らしい男」
シャルル・ルクレールはF1最終戦アブダビGPで、“素晴らしい男”であるセバスチャン・ベッテルへのリスペクトを込めた特別カラーリングのヘルメットを着用する。
2020年のF1最終戦アブダビGPでフェラーリのシャルル・ルクレールは、今季限りでチームを離れるセバスチャン・ベッテルを意識したデザインのヘルメットを採用している。そのヘルメットはベッテルがフェラーリに加入した2015年から使用してきたものと同じく白を基調としたデザインで、中央部にはドイツ国旗の代わりにモナコ国旗があしらわれている。
そして上部には『Danke Seb(ありがとう、セブ)』とドイツ語による感謝のメッセージが。側面にはルクレールのカーナンバーである“16”が描かれ、その内側にはルクレールとベッテルが共に写った写真が入れ込まれている。
アブダビGPの予選後にルクレールは、このような特別ヘルメットを企画した理由についてmotorsport.comに語った。
「セブはチームに多くのものをもたらしてくれた。僕はこのチームと長期契約を結んでいるので、僕にも間接的に恩恵があると思う」
「そして何よりも、僕がチームに合流するとすぐに、彼は可能な限り僕のことを歓迎してくれた」
「確かに、多少の争いはあったかもしれない。でも人として彼は素晴らしい男だ。だから、僕はこういう形で彼に敬意を表したかったし、彼も気に入ってくれたみたいだ」
2015年からフェラーリに加入し、14勝を挙げたベッテルも今季は苦戦。フェラーリとの最後のレースになるアブダビGPは13番グリッドからスタートする。そのベッテルは決勝を前に次のように語った。
「もちろん、このチームとの最後のレースを13番グリッドからスタートするというのはあまり良いことではない」
「例えそのラップのパフォーマンスに満足していたとしても、結果自体はかなり悪い」
「完璧なラップにまとめ上げることができれば、もしかすると10番手までは行けたかもしれないけど、それ以上は無理だった」
「最後のレースなので、特別なものになるだろう」
「このレースを楽しみたいし、ガレージにいる人たち、メカニック、エンジニア、みんなと共に走りたい。とても感情的になるだろう」
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