フェラーリ、無慈悲なチームオーダーはある? ルクレール「戦略的な行動を期待している」
シャルル・ルクレールはF1イギリスGPで、フェラーリ勢がワンツーフィニッシュを確保するチャンスがある場合には、タイトル争いの可能性を残すためにもチームが”戦略的な行動”をすることを期待していると話した。


F1第10戦イギリスGPの決勝を前に、シャルル・ルクレールは決勝レースでフェラーリのワンツーフィニッシュの可能性がある場合、チームが”戦略的な動き”をとることを期待していると語った。
イギリスGPの予選ではチームメイトのカルロス・サインツJr.が初のポールポジションを獲得。ルクレールはタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後ろ3番手となった。
ルクレールはチームメイトがポールポジションから初勝利に繋げられれば「とても嬉しいだろう」と語っている。
ただそれと同時に彼はチーム側が”戦略的な動き”をとることも期待しているという。現在、タイトル争いではフェルスタッペンが首位。3番手のルクレールは49ポイント差をつけられてしまっていて、タイトル争いの可能性を残していくためにはポイント差を少しでも多く縮めたいところだ。
「もちろん、明日のレースでカルロスが勝ったら僕も凄く嬉しいだろう」
ルクレールはそう語る。
「だけど僕も勝ちたいと思っていることは、隠すことでもない」
「そして一番重要だと思うことは、僕らがワンツーでフィニッシュすることだ。それがどういった形であれね」
「チームが僕らの間で戦略的な動きをとることができるなら、きっとそうなるはずだ」
「マシンには自信がある。だから様子を見てみよう」
サインツJr.はルクレールの考えを支持している。ライバルとなるレッドブルはFP3でかなりの速さを示していたが、ともに協力することでワンツーフィニッシュを達成できると話した。
「同意するよ。僕らはこれまでシーズン中ずっとチームとしてやってきたようにすると思う」と、サインツJr.は言う。
「シャルルと僕とで、マックスと戦えると思う。もちろん常に攻めてくるセルジオ(ペレス/レッドブル)のことも忘れてはいない」
「レッドブルはFP3で非常に速かった。でも僕らが一緒に協力できれば、ワンツーフィニッシュは達成できると思う」
フェラーリを率いるマッティア・ビノット代表は予選を”素晴らしい結果”としつつも、レースと予選は異なるモノであり、タイヤやピット戦略がどうなるかは分からないと語った。
また彼はSkyの取材に対して、ここ数戦で発生した信頼性トラブルを懸念しているとも認めていた。
「レッドブルは今季7勝を挙げているが、我々は2勝にすぎない」
「だが我々のリードしていたレースもいくつかあった。そして信頼性の問題が発生したんだ。つまり我々は(レッドブルに対して)5勝-4勝や、4勝-5勝にも簡単になりえていたと思う」
「争いは非常にタイトだ……そしてまだ多くのレースが残っている」
「信頼性は我々にとっての懸念材料だ。しかしそれは相手も同じことだ」
「毎回のレースを走り切る必要がある。だからプッシュし、そして様子を見よう」

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