ルクレール、2020年は“成長の年”に?「忍耐力がついて、チームとの絆も深まった」
シャルル・ルクレールは、2020年にフェラーリと苦しいシーズンを送る間に、より良いドライバーになれたと考えている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
シャルル・ルクレールは2019年にフェラーリに加入し、いきなり2勝・7PPを記録するなど活躍した。しかしフェラーリ2年目となる今季はチームの不振もあり、上位争いになかなか食い込めずにいる。
ただ、そんな中でもルクレールは光る走りを見せている。チームメイトのセバスチャン・ベッテルは苦しむ中、ルクレールは波乱のレースを確実にものにし、2度の表彰台を獲得。ポイントランキングでもベッテルが13番手に沈んでいる中、ルクレールは5番手につけている。
ルクレールはこの苦しい2020年シーズンの“最も苦しい時期”をチームと共に乗り越えたことで、忍耐力やタイヤマネージメントのスキルを身に付けただけでなく、チームとの距離も縮めることができたと語った。
「今シーズンが始まってから、ドライバーとして進歩できたことには満足しているよ」
「これはポジティブなことだ。厳しい時にこそ、一緒に仕事をしている人の距離が縮まるんだ。今まさにそれが起こっていると思う」
「だから僕たちは、チームを望んでいる位置まで戻すためにできる限りのサポートをしようとしている。これが僕とチームの未来に向けて、強い絆を生み出していると思う。それは良いことだ。そしてこの困難な状況ができる限り早く過ぎ去ればいいと思っている」
速さのあるマシンよりも、競争力の低いマシンに乗る方が多くのことを学べるのか? そう問われたルクレールだが、それを判断するのは難しいと答えた。
「実際問題、今年のマシンは遅くなっているんだ。だからもしマシンが良くなっていた場合どうだったか分からない。いずれにせよ、そのことが僕を良いドライバーにさせてくれたことは確かだ」
「なぜなら、自分自身のことに集中し改善しようとすることで、自分の中で強い意志を持つことができた。表彰台や優勝を争えず、下の順位を争っていたとしてもね」
「最終的には、自分にとってそれが一番大事なことだと思う。忍耐という面では、僕はこれまでそれほど我慢強い人間ではなかったけど、今はこういう状況の中でもうまくやれている」
「そういう点も改善されたと思っているよ。今の状況がそうさせたのかは何とも言えないけど、シーズン序盤よりも強いドライバーになっていると思う」
「ただ僕のアプローチは前から変わっていない。自分の弱点を分析し、それを改善することを常に心がけているんだ」
またルクレールのチームメイトであるベッテルは、その活躍をどう見ているのだろうか? ルクレールが昨年よりも印象的なものを見せているかと尋ねられたベッテルは次のように答えた。
「おそらく比べるのは簡単じゃないだろうね」
「知っての通り、僕は彼と比べて対照的なシーズンを過ごしている。だからハッピーにはなれない」
「前にも言ったように、シャルルは良い仕事をしているし、マシンから最大限の力を絞り出そうとしているように思う。だから彼が改善した部分はいくつかあると思う」
「でも彼はザウバーでの1年目や去年の段階で既に強い印象を残している。彼が成熟した良い走りをしているのは今年に限った話ではないと思うよ」
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