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F1レースディレクター、バトル中の”境界線”は明確になったと主張。ドライバーからは「不明確だ」との声も……

FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、依然として”限界”がどこにあるか分からないと主張するドライバーがいるにもかかわらず、レースにおける”ルール”は明確になったはずだと主張する。

Lewis Hamilton, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B

 F1でのレース中、どこからがペナルティの対象で、どこまでが許されるのか、長年議論の的となってきた。最近ではサンパウロGPでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)とのバトルがペナルティの対象外とされたが、その限界がどこにあるのか分からないといった声がドライバーからも挙がっている。

 しかしF1のレースディレクターであるマイケル・マシは、すでにルールは明確化されたと主張している。

 F1サンパウロGPでは、ハミルトンとフェルスタッペンが激しく首位を争った。このレースではハミルトンがグリッド後方から猛烈な追い上げを見せ、フェルスタッペンにオーバーテイクを仕掛けた。その際、ポジションを防衛しようとしたフェルスタッペンがターン4で大きくコース外に膨らみ、それを避けようとしたハミルトンもコース外を走った。

 この件についてスチュワードはペナルティの必要なしと判断。メルセデスが再審を請求したが、これも却下された。

 この件についてはカタールGPの金曜日に行なわれたドライバーズ・ブリーフィングでも議論されたが、ブリーフィング後でも、何人かのドライバーは、ペナルティが適用される基準をまだ正確に理解できていないと認めた。

 しかしマシは、ペナルティの適用基準は明確になり、ドライバーたちにもそれが知らされているはずだと主張する。

「彼らには、何が考えられているかが明確にされたと思う」

 そうマシは語った。

「当事者の中には、賛成する人もいれば、反対する人もいると思う」

「そしてそれは、常に彼ら次第だ。彼らは常に賛成することもあったし、反対することもあった」

「我々はドライバーたちに対して、全体的なガイダンスをした。全てのケースは、その時に起きたことによって判断されるということについては、とても明確だった」

 またマシは、サンパウロGPでフェルスタッペンにペナルティが科されなかったことは、ルールが緩和されたことと関係しているという疑念を否定した。

「私は、ルールが緩和されたとは言わない。全ての事件は、その事実に沿って検討されている」

「そして我々と同じように、独立した”スチュワード”がそれぞれのレースに存在する。その人たちが考えることに対して、私は裁判官や陪審員のような形でそこに座っているわけではないのだ」

「我々には、全ての出来事を検証するスチュワードがいる。そして先週末のように、彼らはそれが調査に値するかどうかを判断し、もしそうすべきならば調査が行なわれ、そして違反があったかどうかが判断されることになる」

 フェルスタッペンのサンパウロGPでの動きは、例えばコース外が舗装されておらず、グラベルトラップなどがあった場合には、別の形の処分が下された可能性があるかと尋ねられると、マシは次のように語った。

「おそらくそうだろう。しかし全体の状況やそれに至ったシナリオ、天候、そしてランオフエリアの形態などを見る必要がある」

 メルセデスが再審を求めたものの、フェルスタッペンに対する処分が変わらなかった理由について、マシは次のように語った。

「私は知らないので、正確な理由をお話することはできない。彼ら(スチュワード)が決定を下した時、私はそこにいなかったんだ」

「私はオブザーバーとして、検証の最初の部分に出席した。それ以上のことは何もなかったんだ」

 
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