F1 中国GP

マクラーレン、メルセデスとの差は空力面にアリ?「PU面では差が縮まっているけど、コーナーは変わっていない」

マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、他のF1チームがメルセデスに劣っている主な原因はマシンの空力性能にあると考えている。

Filip Cleeren Ronald Vording

公開日時: 2026/03/15 5:19

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Oscar Piastri, McLaren

Oscar Piastri, McLaren

写真:: Dom Gibbons / Formula 1 via Getty Images

 F1中国GPでもメルセデスがフロントロウを譲らない速さを見せているが、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、その強みは空力面にあると考えている。

 マクラーレンは中国GPの予選でグリッド3列目に甘んじた。オスカー・ピアストリが5番手、ランド・ノリスが6番手。2人ともポールポジションを獲得したアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)から約0.5秒遅れだった。

 開幕戦でマクラーレンは予選パフォーマンスを最適化できず、複雑なパワーユニット(PU)の性能を最大限に引き出すために試行錯誤を繰り返していた。マクラーレンは徐々にPUへの理解を深めているが、よりシンプルな条件で中国GP予選では、メルセデスやフェラーリと比べた際の強みと弱点の両方がより明白になった。

 GPSデータによると、マクラーレンの2台は上海の特徴的で難しいターン1の複合コーナーでメルセデス勢に対してタイムを失っており、差は小さいもののフェラーリからも遅れた。

 また中高速コーナーでもライバルとの差が見られた。具体的には高速のターン7〜8の連続コーナーや最終コーナーのターン16である。特に最後のアタックでは、ノリスがピアストリよりも多くタイムを失っていた。

 ノリス自身も、最終コーナーでのドライバーエラーによってさらに上のポジションを逃した可能性を示唆している。ただしデータ上では、そのロスは0.05秒程度に過ぎないように見える。これはピアストリを上回る助けにはなったかもしれないが、フェラーリを上回るには足りなかっただろう。

 マクラーレンのマシンは低速コーナー立ち上がりでのトラクションと加速が優れているようだ。しかしその後、長いバックストレートでメルセデスに追い抜かれてしまう。

 メルセデスと同じPUを搭載しているため、マクラーレンはフェラーリに対してわずかに優位に立っているものの、その差はワークスチームに比べるとはるかに小さい。

Lando Norris, McLaren

Lando Norris, McLaren

Photo by: Guido De Bortoli / LAT Images via Getty Images

 その原因は、エネルギーの活用においてメルセデスの方が進んでいるということで、一部説明できる。しかしマクラーレンのステラ代表によれば、ダウンフォース量と効率の両面が不足していることもデータで明らかになったという。つまり、発生させるダウンフォース量の割に空気抵抗がやや大きい状態なのだ。

「オーストラリアでは、メルセデスとの差の50%はPUの使い方に関連しており、残りの50%はコーナーでのグリップだった」

「PUの使い方に関しては、少しギャップを縮められたと思う。しかしコーナーについては、オーストラリアで見たのとほぼ同じ差がある」

「これは空力荷重が足りないことに関係している。もちろんタイヤを適切なウインドウで使うことで生まれるグリップもあるが、予選ではどのチームもタイヤの使い方をかなり理解している。だから予選は、空力面でどれだけ差があるのかを見る良い基準になる」

 またステラは、マクラーレンがPUの使い方でメルセデスに大きく遅れていることについて不満を抱いているという見方を否定した。オーストラリアGP予選では、マクラーレンだけでなく同じメルセデスPUカスタマーのウイリアムズも、ワークスチームの優位性に驚いていた。

「私は不満という言葉を使ったことは一度もない。間接的にも使っていない」

 そうステラは語り、複雑なPUについてワークスチームがアドバンテージを持つのは当然だと付け加えた。

「これは非常に複雑なPUで、カスタマーチームの立場であれば学ぶ必要がある。それはごく自然なことだ」

「もし受け取る製品が比較的シンプルで理解しやすいものなら、そこまで大きな差は生まれない。しかし今回は独特の特性があり非常に複雑だ。これまでの選手権で、このようなPUは見たことがない」

「だから一種の学習プロセスを経る必要がある。我々はメルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズが非常に協力的であることに感謝している。必要な情報は提供してくれている。ただし最終的にはトラック上で走りながら学ぶ必要がある」

「もちろんワークスチームであれば、より統合された形で開発できる。知的財産の制限もなく、データ保護の壁もない。一つの組織として働くことができる。だからその点で多少のアドバンテージがあるのは当然だと思う。我々はそれについて文句を言っているわけではない」

 ステラはさらに、PUにはまだ引き出せるパフォーマンスが残っていると指摘した。これは現在のパッケージでも比較的すぐに得られる改善である一方、空力面の不足については5月以降のアップグレードが必要になるという。

「オーストラリアの時よりは良い状態にある。今はPUからより多くのパフォーマンスを引き出せていると思う」

「まだ引き出せる余地があるように見える。これはポジティブなことだ。ラップタイムをさらに改善できる余地があるということだからだ」

「だから、これからのレースでもまだ改善は続いていく」

 

こちらもご覧ください:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 2026年のバーレーンGPとサウジアラビアGPは中止に。F1で過去に中止&延期になったグランプリは?

次の記事 史上最年少ポール獲得! 偉業達成のアントネッリ「久しぶりに、安心してプッシュできた」

More from

Filip Cleeren



コラピント、追加のグリッド降格ペナルティで最後列スタートへ。前戦多重クラッシュのペナルティに加え、PU交換を実施

F1

F1

バーレーンGP

14 時間前

コラピント、追加のグリッド降格ペナルティで最後列スタートへ。前戦多重クラッシュのペナルティに加え、PU交換を実施



メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」

F1

F1

バーレーンGP

1 日前

メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」



同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由

F1

F1

アゼルバイジャンGP

2 日前

同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由

More from

マクラーレン



留まる所を知らぬF1人気。マクラーレンが売上10億ドル突破? 海外報道される

F1

F1

アゼルバイジャンGP

3 日前

留まる所を知らぬF1人気。マクラーレンが売上10億ドル突破? 海外報道される



F1ドライバーにふさわしくないは言い過ぎだった……ノリス、衝突コラピントに謝罪「口にすべきではなかった」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

3 日前

F1ドライバーにふさわしくないは言い過ぎだった……ノリス、衝突コラピントに謝罪「口にすべきではなかった」



ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

4 日前

ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」

最新ニュース



マルク・マルケス、日本GPは2日目から余裕ゼロの本気走りが必要「現時点ではアコスタが最速。攻める必要がある」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

10 時間前

マルク・マルケス、日本GPは2日目から余裕ゼロの本気走りが必要「現時点ではアコスタが最速。攻める必要がある」



アストンマーティンのアロンソ、セパンで予選Q1突破を目指せるか? ホンダ折原エンジニア「シミュレーションの方向性をさらに改善できた」

F1

F1 F1

バーレーンGP

11 時間前

アストンマーティンのアロンソ、セパンで予選Q1突破を目指せるか? ホンダ折原エンジニア「シミュレーションの方向性をさらに改善できた」



鎖骨骨折の中上、手術のためもてぎ離れる。「本人もとても悔しがっている」とHRC石川部長が伝える

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

11 時間前

鎖骨骨折の中上、手術のためもてぎ離れる。「本人もとても悔しがっている」とHRC石川部長が伝える



山中琉聖、母国日本GP好調スタート「大幅なセットアップ変更が上手くいった。ファンの前で良い走りを見せたい」

Moto3

MOT3 Moto3

日本

11 時間前

山中琉聖、母国日本GP好調スタート「大幅なセットアップ変更が上手くいった。ファンの前で良い走りを見せたい」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録